A
だって
零れ落ちる　言葉は不明瞭
今にも　降り出しそうな　雨模様の空

止まって　
崩れ落ちる　ガラスの向こうの
世界には　ウソもホントもないまぜに　降り出した

B
正解なんて　見えない
開いた傘だけじゃ　何も消せない

間違いなんて　知らない
雨が　思考力　奪うだけ

S
雫　ひとつ分　躊躇う
歩幅が　ゆらゆら　水たまりの上
反射した君は　紫陽花みたいな移り気顔

変わる　色に飲まれていく
鼓動は　くらくら　雨模様カルテ
つかめない君は　カラフルな魔物

雨音に「サヨナラ」

A
辿って
流れ落ちる　涙は君への
痛みと　嘘と本当が混ざって　溶け出した

B
水たまりは　怖くない
開いた距離だけは　きっと消せない

虹色はまだ　見えない
雨が　あがるまで　想うだけ

S
多分　ひとつだけ　躊躇う
気持ちは　まだまだ　水たまりの上
反射した僕も　紫陽花みたいに変われるかな

続く　音に飲まれていく
鼓動は　くらくら　雨模様カルテ
つかめない君は　カラフルな魔物だった

S
変わる　色に飲まれていく
鼓動は　くらくら　雨模様カルテ
つかめない君は　紫陽花そのもの

雫　ひとつ分　躊躇う
歩幅が　ゆらゆら　水たまりの上
反射した君は　紫陽花みたいな裏切り者

変わる　色に飲まれていく
鼓動は　くらくら　雨模様カルテ
つかめない君は　雨の日の魔物だった

雨音に「サヨナラ」を


ーー以下より、ひらがな全文ですーー

だって　こぼれおちる　ことばわふめいりょう
いまにも　ふりだしそうな　あめもようのそら
とまって　くずれおちる　がらすのむこうの
せかいにわ　うそもほんともないまぜに　ふりだした

せいかいなんてみえない　ひらいたかさだけじゃ　なにもけせない
まちがいなんてしらない　あめがしこうりょく　うばうだけ

しずく　ひとつぶんためらう　ほはばが　ゆらゆら　みずたまりのうえ
はんしゃしたきみわ　あじさいみたになうつりぎがお
かわる　いろにのまれていく　こどうわ　くらくら　あめもようかるて
つかめないきみわ　からふるなまもの
あまおとにさよなら

だどって　ながれおちる　なみだわきみえの
いたみと　うそとほんとうがまざって　とけだした

みずたまりわこわくない　ひらいたきょりだけわ　きっとけせない
にじいろわまだみえない　あめがあがるまで　おもうだけ

たぶん　ひとつだけためらう　きもちわ　まだまだ　みずたまりのうえ
はしゃしたぼくも　あじさいみたいにかわれるかな
つづく　おとにのまれていく　こどうわ　くらくら　あめもようかるて
つかめないきみわ　からふるなまもの　だった

かわる　いろにのまれていく　こどうわ　くらくら　あめもようかるて
つかめないきみわ　あじさいそのもの
しずく　ひとつぶんためらう　ほはばが　ゆらゆら　みずたまりのうえ
はんしゃしたきみわ　あじさいみたいなうらぎりもの
かわる　いろにのまれていく　こどうわ　くらくら　あめもようかるて
つかめないきみわ　あめのひのまもの　だった
あまおとにさよならお