#22-4「みんなに話さないで」




「がくぽさん、さっきはありがとうございます。あの、グミさんはどうなりました?」

「グミでござるか?とりあえず、布団に寝かせてきたでござる。そのうち、起きるでござるよ」


と、手慣れた様子で話すがくぽ


「そうですか、よかったです。がくぽさんは、グミさんとはいつから知り合いなんですか?」

「ん~、そうでござるな…三年ぐらい前からでござるかな?」

「じゃぁ、グミさんが、どうして私を様って呼ぶのかわかりますか?」


ミクはちょっと気になっていたことをがくぽに聞いてみる


「うーん…しらないでござるな……拙者が知り合った時には、すでにミク様って呼んでいた気がするでござるよ」

「そうですか……。さっき、グミさんが私の事を【恩人】とかって言ってましたけど、私、何もした記憶ないんですよね……私だけが覚えてないとなると失礼かなと思いまして…」


ミクは疑問が晴れなかったので、少しがっかりした




「それね……私、わかるわよ」


突然、いままで倒れていたリリィが起き上がってそういった

ミクは、また襲いかかってくるのではないかと警戒したが、リリィは真面目な顔で襲ってくることはなかった


「どうゆうことでござる?リリィ殿?」

「あの子がどうしてミクちゃんを【恩人】と思っているかということよ」

「え?!教えてください!私、グミさんに何をしてあげたの?」

「厳密にいうと、ミクちゃんは何もしてないわ」


リリィが真剣な顔をする


「がくぽさん、悪いけどミクちゃんと2人っきりにしてくれない?この話はグミのプライバシーにもかかわることだから…」

「いやいや!それはミク殿が危険では…」

「何を言って…あぁ…大丈夫です、絶対に襲わないと、約束しますから」


この時の、リリィの目が真剣だった


「…わかったでござる。信じるでござるよ!」


そういって、がくぽはミクの部屋を出て行った


「……ミクちゃん、このことは他言しちゃだめだからね。グミにも」

「え?グミさんも?」


リリィが黙ってうなずいた

そして、一呼吸置いて、ミクもコクンとうなずいた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

みんなでボーカロイド観察(仮)#22-4

はい!
というわけで、次回、グミ&リリィの過去編です!

二人の過去に何があったのか…


というわけで、ノープランだった今回…
次回への導入編にしてみました

閲覧数:456

投稿日:2012/01/27 19:35:20

文字数:919文字

カテゴリ:小説

  • コメント2

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  • june

    june

    ご意見・ご感想

    おぉ!

    リリィが真剣だ!


    ♯23のキーパーソンだったんだな…

    2012/05/27 17:34:36

    • しるる

      しるる

      そうですねww
      意外と大事な回でした#22

      予想外の嬉しい誤算でしたww

      2012/05/27 23:03:35

  • Turndog~ターンドッグ~

    Turndog~ターンドッグ~

    ご意見・ご感想

    こ…これだ…私が大好きなリリィはこれだ!!ロリィは楽しいがこんな真面目なリリィが大好きだ!!

    時たま出してほしいなwww

    2012/01/28 23:36:08

    • しるる

      しるる

      次回は過去編なので、シリアスに…
      つまり真面目なリリィが、もりだくさんww

      2012/01/29 02:18:25

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