＃１８－４「みんなが理解した」



その日の夜、仕事から帰ってきて、みんながそろった


「わたくし、リリィと申します」

「ミク様とネル君は、あまりリリィに近付かない方がいいと思うよ」


グミが素早く注意を呼び掛ける



「え？どうしてさ？…ボクは亞北ネル、よろしく」


そういって、ネルが握手を求めようと手を差し出したところ、リリィが、その手をガシッと掴んだ


「はい！こちらこそ！よろしく！ネルちゃん！ネルちゃんは自分のこと、ボクっていうんだね！そういうのも萌えるわ！そしてこのスッとした体のラインがたまんな…」

ゴスッ！！


グミはこの作業に慣れてきたのか、リリィが全て言い終わる前に叩けるようになっていた



「リリィは未成年の女の子をみると興奮しちゃうんだ……だから、近づかない方がっていったでしょ？」

「はは…なるほどね」

「それにしても、リリィが反応したということは……ネル君はやっぱり女の子だったんだね」


グミが笑っていう


「だから、最初からそういってるだろ！！」






みんなと一通りの挨拶をすませた、リリィ

【近づくな危険】と言われたミクは、遠くから携帯を使って挨拶した

それでも、リリィは【あなたがあの有名なミクちゃんね！さすがにいい声してるわね！すごく透き通った素敵な声ね！その声でもう虜に…ゴスッ！！】と、興奮していた







そして、リリィはリンが気にいったらしく、リンを追い回すようになった


「リンちゃ～ん！！抱っこさせて～！！やさしくするから～！」

「やぁぁぁ！レン！助けて！」


リンは走って逃げながら、レンに助けを求める

今、グミは自室に戻ったので、とめる人がいない


「しょうがないなぁ………リリィさん！リンが嫌がってるから、やめてください！」


レンがリンとリリィの間に割って入った


「あら～？レン君も抱っこしてほしいの？心配しなくても、私はレン君もかわいいと思ってるわよ！さぁ、こっちにおいで、レン君」

「うわぁぁぁぁぁ！たすけて～！」



逃げまどうレンとリン


グミがリリィから逃げたしてきたわけを、みんなが思い知った