君が光を捨てた午後
僕はただうずくまって
立ち去る輝き 見送った

片隅に落ちていた 光の種
拾い 心の隙間に植えておく
君は言ったね
「馬鹿だよ」と
涙の雨が 僕の頬を打つ
その理由すら うつろなままに

枯れたこの体が 悲しいわけじゃない
望むならいつでも灰になってあげる
ただ今は少し 君は弱っているだけだよ

夢は途絶えたわけではないのだと 伝えたくて


君が現実の手を取る午後
途端 世界の色は褪せて
「つまらないわ」と 呟く声が

ときめきを栄養に 育つあの種
見つめ 大きくなれよと祈っている
君は言ったね
「いらない」と
戸惑う鼓動が 僕を揺さぶる
その理由すら うつろなままに

朽ちたこの体が 悲しいわけじゃない
望むならいつでも灰になってあげる
ただ今は少し 君は弱っているだけだよ

この芽はけして枯れることはないのだと 伝えたくて


捨てられたこの身が 悲しいわけじゃない
望むならいつでも死んであげる
ただ今は少し 君の側で慰めていたいんだよ

君を包む空気や景色 本当はあたたかいものだと 伝えたくて
自分を信じて欲しいと 伝えたくて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

光の種

光=夢
僕=希望

閲覧数:249

投稿日:2008/03/28 13:31:24

文字数:484文字

カテゴリ:その他

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    ご意見・ご感想

    あわ様>
    こちらにもコメントありがとうございます!
    現実を取ることはいいのだけど、夢に対して一縷でも憧れがある限り、それは捨てては駄目なんだよ、ということを自分なりの言葉で書いてみました。
    書き出しはちょっとこだわったのでお褒め頂けて嬉しいです。
    ありがとうございました。

    2008/04/02 13:24:24

  • あわ

    あわ

    ご意見・ご感想

    書き出しが絶妙ですねー。ひきこまれました。
    「いつでも灰になってあげる」の「あげる」がなんか好きです。
    悲しい歌詞のようで、あったかさ伝わってきます。

    2008/03/31 21:07:52

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