「会いたいよ」
恋慕の情募ってゆくのは何故
カメラに向けられたあなたの眼

遠い目をして何を見つめているの
知り得ないあなたを想うと
足先が冷たくなる

何度もあなたの世界を
解ろうとはしていたけど
最後の最期まで
ひと欠片も理解出来なかった

「さよなら」
遠ざかる声まだ響くのは何故
「今」に向けられた戻れない壁
途中で置いて行くくらいなら
初めから遠ざけて

同じ時を刻む度
沢山の顔を知って
同じ歌を歌う度
本当の顔が分からなくなった

「嘘は吐かないで」
偽りの優しさなら虚しいだけだから
こっち向かないで
このまま走り去って

「さよなら」
遠ざかる声まだ響くのは何故
「僕」に向けられた超えられない壁
途中で嫌われるくらいなら
出会わないでいたかった

思い出として形に遺る物は何も無い
取り残された淡い過去
あれは幻だったと笑い飛ばせば

だから、何？寂しいの？
追いかけたいの？まだ好きなの？
諦めなよ叶わぬ恋は
もううんざりだろ？

だけど、何故？苦しいの？
愛されたいの？馬鹿みたいだな
愛されない一人ぼっち
自己満足じゃ辛いよ

「悲しいの」
無情な終わり夢にも現れるのは何故
マイク越しに響く低音
あなたの声を忘れない

「会いたいよ」
あんな想いも薄れてゆくのは何故
私に向けられた君の瞳

「ありがとう」
こんな幸せ当たり前なことが怖いんだ
「愛してる」
心を溶かす君の言葉なら信じられる

幸せだよ今日も明日も