なんでも半分個。
二人で一つ。
たまに損な気分になったりもするけど。
嫌なことは半分。
嬉しいことは2倍。
二人で居れば最強な自信があった。
リンが大好き。
それは生まれてからずっとずっと変わらない。
隠し事もしない。
秘密も二人一緒。
・・・なはずだった。
ある日、リンが上履きで家に帰ってきた。
リンの顔を見ればわかる。
「何か」あったに違いない。
けどリンの性格上、無理に聞き出しても絶対言わないと思ったから。
リンが言ってきてくれるのを待つ。
部屋でずっと待ってたけど、リンが俺の部屋に来ることはなかった。
何で?
何で何も相談してくれないの?
もしかしたら俺が考えてるような心配なことは何もないかもしれない。
それでも家に帰ってきてからリンが俺の部屋に来ない時は決まって嫌なことがあった時。
あぁ、どうか俺の心配し過ぎであってくれ。
でも、俺の願いとは裏腹に、次の日も上履きで帰ってきた。
でも昨日とは様子が違う。
泣きはらした後の目と真っ黒でぼろぼろの靴を抱きしめてリビングでへたり込んだ。
「リン!リンどうしたのその靴!」
「なんでもない。」
「なんでもなくないじゃん、そういえば昨日も上履きで帰ってきたよね?」
「うるさい!レンには関係ない!!」
言われた瞬間、何も言い返せなかった。
リンの様子と靴を見ればわかる。
リンは少なからず嫌がらせを受けている。
何で何も言ってくれないの?
俺はそれ以上何も言えなくて、俺の横を走り去っていくリンを振り返ることもできなかった。
部屋に引き込もってしばらく考える。
リン、リン・・・。
今まで隠し事なんて何にもなかったのに。
リンが嫌な目に合うのが耐えられない。
リンを守りたいのに、何もできない。
その日、隣のリンの部屋からは微かに泣き声が聞こえた。
大好きなリン。
リンに悲しい思いなんかさせたくない。
何があってもリンは俺が守ってあげるよ。
朝起きると、ちょっと気まずそうなリンに思いっきり笑顔でおはようって言ってみた。
リンは嬉しそうに笑って、おはようって返してくれる。
うん、やっぱりリンの笑った顔が大好きだ。
「リン、早くしないと遅刻するよ?」
「・・・だって」
靴がないのか。
不安そうなリンの顔に胸が締め付けられるように痛い。
リンが何も言ってくれないなら・・・。
「リン、もうなんも聞かないからさ、我慢できなくなったら俺に言って?ね、約束」
俺は待つ、リンの気が済むまで。
近くで見守る。
リンが俺が差し出した小指に自分の小指を絡めてくる。
瞬間に胸にあった痛みが和らぐ。
リン大好き。
何にもできなくてごめんね。
下駄箱でリンと別れて教室に向かう。
一人にするのが不安と言ったら不安だけど。
リンは俺が思ってるよりずっと強い。
俺も強くなりたい。
強くなってリンを一生守ってあげたい。
神さま。
俺はどうでもいいよ。
でもね、リンだけは守って下さい。
リンが居れば、俺はいくらでも強くなれるから。
それが起こったのは。
丁度5時間目に入ってすぐのことだった。
体育の授業はグラウンドでサッカー。
クラスメイトの蹴ったボールが思いのほか遠くまで飛んで。
道路まで転がって行った。
「レーン!ボール取ってきてー!」
「もー!ちょっとはコントロールしろよ!」
笑いながら道路にボールを取りに行く。
その瞬間だった。
「レン!!!!危ない!!!!!!」
「え・・・?」
キキィィィッ!!!
ドカッ!!!!
神様。
俺はどうでもいいからリンを守ってっていうのと。
リンのこと一生守りたいっていう願い2つは。
欲張りでしたか?
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ゆるりー
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