静かな―――静かな、木漏れ日溢れる森の奥。
双子の姉弟が、翠の苔を踏んで歩いていた。
「あっ、レン見て! 鏡がある!」
姉の方が、弟のレンの手を引いて木の下に立てかけられた鏡を指差した。
「随分古い鏡だね・・・リン」
その鏡は、古びていながらも木漏れ日を映して微かに煌めいていた。
リンとレンは、繋いでいない方の手でそっと鏡に触れてみる。
それが、全ての始まりだった。
鏡から溢れたまばゆい光に目を覆えば、次の瞬間二人の世界は様変わりしていた。
「え、嘘・・・レン! レン!」
「どういう事だよ、リン!」
光が収まった時、二人は鏡に隔てられていた。
リンはレンの鏡像に。
レンはリンの鏡像に。
そして、どんなに叫んでもその声は硝子に隔てられて届かなかった。
【KeaPオリジナル曲】君のいない場所で【鏡音誕生日企画】
君の場所、その世界。
僕と同じ景色―――
レンは歌う。鏡の向こうのリンに届けと、願いを込めて歌う。
鏡の向こうのリンも、唇を動かした。
君の場所、同じ空。
ただ私だけそこに居ない―――
リンは歌う。鏡の向こうの片割れが、この声を聞いてくれるよう願いながら。
伝えて―――
―――伝えて、この歌声
―――聴かせて
聴かせて、君のオト
いつかは、いつかは、届くよねと
今もこうして歌っています―――
歌う。
歌う。
永遠、永久とか、信じてないから。
いつかは、いつかは、鏡が壊れて。
君へと、君へと、会えるように
今も信じて歌っています―――
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