最近歌詞も書くようになったので、小説書きというより文字書きですw 誕生日を記念して雪歌ユフさんをお迎えしました! 全然使えてませんが、いつかユフさん曲を作ってあげたいです。 そしてゆくゆくは鏡音をお迎えするのです。 気が向いたら作品も見ていってくださると嬉しいですoyz メッセとかブクマとかくれると狂喜しますw
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投稿作品85作品
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二人が吉原に来て一週間が過ぎた。
「きょう・・・これ、きょう!」
花魁・巡音は、新しく禿となった二人に新しい名を与えた。
「花凜、貴女の事よ」
美久が小声でそう言って、ぼぅっと宙を見つめる花凜を突く。
「あ、はい! 失礼しました、おいらん」
「違う」
己の失態に気付いた花凜は「またやっちゃった」と...【ひとしずくPオリジナル】雨夢楼・4 ~引き込み禿の二人~
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「今よりもっと、豊かな時代・・・10年前の戦争よりもずっと前、もう50年は前の話になるかの」
シーカーは「この間」と言っていた戦争は10年前の話だったらしい。
「ワシは一人のお嬢様に、恋をしていた。伯爵家のお嬢様での、ワシなんかとはとても釣り合わないような高貴なお方じゃった」
生まれてこの方そんな人...【白黒P】捜し屋と僕の三週間・13
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シーカーに頼まれたのは、今日の夕食の買い物だ。
「んー・・・」
メモを睨みつけながら、僕はリストの1番上にあったパンを買うべくパン屋のドアを潜った。
シーカーは買う物の横にどの店に行けばいいのかを書いていたから、僕は迷う心配だけはいらなかった。何がいるのか読めない時は、店の人にメモを読んでもらう。
...【白黒P】捜し屋と僕の三週間・12
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サンディを見送ったシーカーは、ため息を一つつくとその姿を同僚にしか見えぬ物にした。
「・・・ふぅ」
身体の芯に始まり、指先まで重い倦怠感が蝕む。
ヒトと触れ合うのは―――ヒトに認識されるのは、今の彼にとってこんなにも重労働だ。
それでもかつて妹と触れ合った幼い日よりは成長したらしく、一、二週間ほどな...【白黒P】捜し屋と僕の三週間・11
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―――それからシーカーと過ごした日々は、黒の魔術師といるにしては温かい毎日だった。少しなら、世界を許してみてもいいかもしれない。そう思ってしまう僕自身に、僕は苦笑した。
「サンディ、仕事だ」
『捜し屋』を名乗る奇妙な男に拾われてから二週間。シーカーは『捜し屋』を掲げるだけあって、犬でも猫でも人で...【白黒P】捜し屋と僕の三週間・10
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二人で夕食を食べた後、約束通りシーカーは僕に字の読み書きを教えてくれた。たどたどしかったけど、彼は物覚えがいいと言ってまた冷たい手で僕の頭を撫でた。
「サンディ、今日はよくできたから私からプレゼントだ」
そう言って彼が渡したのは、いくつかの子供向けの本と題名のない1冊の本。その本はページをめくっても...【白黒P】捜し屋と僕の三週間・9
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静かな―――静かな、木漏れ日溢れる森の奥。
双子の姉弟が、翠の苔を踏んで歩いていた。
「あっ、レン見て! 鏡がある!」
姉の方が、弟のレンの手を引いて木の下に立てかけられた鏡を指差した。
「随分古い鏡だね・・・リン」
その鏡は、古びていながらも木漏れ日を映して微かに煌めいていた。
リンとレンは、繋...【KeaPオリジナル曲】君のいない場所で【鏡音誕生日企画】
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足元は凍る 青白い霜は
素足には冷たく
絶対零度 その森は
生命(イノチ)を許さない
冷たい樹 凍てついた樹は
六花の棺桶
ひらり、はらり 白い森を
雪が塗り潰す
時のない森に日は射さず 氷は厚みを増す
帰りたい 還れない...【オリジナル歌詞】氷樹ノ森 -ヒョウジュノモリ-
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今日は、年に一度のハロウィーンの日。子供達は無邪気に笑っていたが、街の大人達は過剰なまでに何かに怯えていた。
“ハロウィーンの悪魔”。この街には、ハロウィーンの日に男女二人を殺す殺人鬼が毎年いた。現場には自分に繋がる手がかりを残さず、代わりに必ず黒猫の毛や足跡が残るという不思議な共通点があり、その正...【mayuko様オリジナル】前夜祭の黒猫【ハロウィーンセルフ企画】
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貴女が待ち続けると言うから 俺は一人で旅の空を仰ぐ
血濡れたこの両手でいいのなら 貴女の手をもう一度取らせて
雲は遠く茜空 赤い椛踊る季節
貴女が傷つかぬように 俺は一人刀を取る
蕾のようなあの笑顔 俺に囁く鳥のような声
一つ一つを忘れずに 今は刀だけを供に
貴女が待ち続けるというから ...椛
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―――黄昏に追い立てられた、街中に跳ねる影がふたつ。
『黄昏パレヱド』
「ね、レン。あっちに大道芸人がいるって!」
「本当?」
「本当! ちょっと見てこようよ」
夕闇がひたひたと迫る黄昏時に、二人の子供が顔を近づけて話をしていた。双子なのだろうか、鏡のようによく似た顔立ちをしている。
二人は深緑色を...【鉄分P】黄昏パレヱド【勝手小説】
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あの日二人で見上げた桜は 今年も綺麗に咲き誇っています
季節が巡って 一人になっても貴方を想います
拝啓、そちらはどうですか?
二人でいた日々は 優しさに包まれて
穏やかに流れる時が続くと思ってた
いつからか二人は その行き先を違えて
今では一人きり 寂しさが胸を打つ
「愛してます。愛していました」...【応募歌詞】八重桜の下で
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(リン)私を愛してくれますか? ああ、忘れてしまった最愛の人
名前も顔も思い出せない 忘却の中に霞んだ人よ
遠く夕闇に解け消えた 追憶は淡く雪の色
交わした指きり 違えた誓い
私を赦してくれますか?
手を伸ばす 追憶に消える優しい貴方
「愛して」なんておこがましいから せめて私を覚えて...【オリジナル曲】愛してください【彼と彼女】
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シーカーがカイトという人と店の奥、寝泊まりしている方へ消えていき、僕だけが残された。
とりあえずカウンターと思しき机の黒い椅子に座り、机に頬杖をつく。
「おとなしく店番してろ、って事だよな・・・多分」
冬の短い日は暮れ、夕闇がひたひたと迫って来ている時間。
こんな危ない時間に、客なんて来るのだろうか...【白黒P】捜し屋と僕の三週間・8
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「―――レン君」
「その名前、サンディの前で出したら許しませんよ? カイト先輩」
二人はシーカーことレンが普段寝室にしている部屋に入り、そのまま鍵を閉めた。ちなみにシーカーは殺気を含んだ最上級の笑顔だ。
「分かったよ、『シーカー』君。で、本題なんだけど」
「また戦争か何かですか?」
シーカーは心底...【白黒P】捜し屋と僕の三週間・7
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卑猥で印歪な遊びをしましょう?
ねぇ、愛しい人。
私の可愛いエーヤ。
『エーヤ』
今日は何になって欲しいの?
あら、わんちゃんね。
否定なんて浅ましいわよ。
その鎖と首輪は、そのためのモノでしょう?
さあ、注文をどうぞ?
どんなわんちゃんがお望みなの?...【mayuko様オリジナル】エーヤ