華が咲く音に誘われて
部屋を飛び出してみたけど

視界の先に舞う花びらは
この心に憂いを
覚えさせた

遠い場所から
一人で見つめる花火が
こんなにも
空しいものだなんて
あの時は思ってなかったよ


部屋の外で光る花火を
近くまで見に行ってたね

夜空も暗い海も照らして
儚く消える華に
見とれていた

浜辺に座って
二人で見つめた花火が
あんなにも
美しいものだなんて
あの時は気付いてなかったね


出会った日には楽しげに
別れた日には哀しげに
違う色で
違う音を奏でる


あの日二人で
寄り添って見てた花火が
一番に
綺麗だと気付くまでに
何かを一つ失くしていたんだ


去りゆく夏
もう追うこともない

今はただ
花火の音色だけが
この心に浸み込む

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

幻夢華陽

閲覧数:28

投稿日:2018/07/31 23:05:10

文字数:330文字

カテゴリ:歌詞

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