朝焼けが染める部屋の壁の黄色
目を開けた瞬間、また息をしてた
時計の針は無情に進んで いる
僕を今日も引きずるように起こす
鏡に映るのは疲れ顔とクマ
笑い方も忘れたままのうつろ
乾いたシャツに怠惰を隠し
今日も無機質な日常に飲み込まれる
僕がやりました
大きな案件、成功の陰で
名前を奪われた僕の努力は
「君のおかげ」と言われる度に
声に出せない叫びが渦巻く
僕がやりました、心の中だけ
スマホを眺める指先が止まる
バズったツイートが僕のアイデア
リプ欄には歓声と感謝の声
だけど僕に届く言葉はゼロで
消してしまおうか、いや、証拠はないし
SNSの海は冷たすぎて
虚しさが胸を爪で引っ掻く
それでも懲りずにまた指がリロードする
僕がやりました
あの一文で世界が揺れたんだ
呟いても誰も見向きもしない
埋もれる真実に手を伸ばし
意味もなしに唾液を飲み込んだ
虚空に呟く「僕がやりました」
雨の夜、息が詰まるほど静か
濡れたアスファルトが街灯を飲む
積み上げたもの壊される度に
僕の心が音を立てて欠けていく
あの日の声が耳に絡みつく
「君がいてくれて助かったよ」
その言葉が今も僕を裂く
終わらせなきゃ、何もかもを
僕がやりました
この手で喉元に触れた瞬間
全ての静寂が僕を包んで
ついに叫んだ「僕がやりました」
パトカーの赤い光が揺れる
初めて認められたのはどん底
雨は止まずに僕を濡らす
手首に絡む冷たい金属
「これでやっと終わるんだよね」
僕の声が闇に溶けていく
辿りつけば既に倒れていて
結局何もできなかった夜に
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