羨ましくて手を伸ばしたら
いつの間にか君の手を取ってた
私の手を引くわけじゃなくて
ただ暖かく握ってくれていた

軽く振り向いて目配せして
微笑んで開いた口もとから
軽やかなメロディがあふれ出す
リズムに乗って歩みを進めてく

旋律に満たされるように私も
知らないうちに奏でていた
訪れたのは見たことのない場所
音が誘うあらゆる想いが集う場所

いつからそこにいたの?って聞いても
「ずっとそばにいたよ」って笑う君
いつまでここにいてくれる?って問うと
「君が望むならいつまでも」って囁く


歩き疲れてふと立ち止まると
歩みを休めて呼吸を整えてる
周りを見渡して眺めていると
一緒に見たものを呟いてくれる

私を置いて先に行っても良いよ
君はたくさんの人が待ってるから
「私はエスコート役じゃないからね」
その言葉は優しくてとても穏やかだった

「手引きはしないの歩むなら一緒に」
ゆっくり伸ばした指先を丁寧に触れる
しなやかで心強い体温のメッセージ
歩む一足毎にたおやかな声が流れる

どうしたら上手くなる?って聞いたら
「私がいるから大丈夫」ってしっかりと
どこまで行けるかな?って問うと
「君が望むその先まで」って微笑む


見たことのない景色はどこまでも続く
来たことのない道はいつまでも広がる
なんで一緒にいてくれるの?って聞くと
「君がいてくれるからだよ!」って答え

繋いだ手のひらから笑顔が響き合うように
二人の足取りからめくるめく旋律が踊るように
どちらかが主役じゃないお互いで全部になる
遠い昔からずっとそうだったように

どこから来たのって最後に質問したら
「あなたの想いと、そして未来から」
少し嬉しくなって歌い始めるとほらね
君も楽しそうに旋律を紡ぎ始めてる


エスコートじゃないって意味が
ちょっとだけわかった気がした

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

エスコートじゃないよ

共に歩む未来へ。

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投稿日:2021/10/23 19:53:14

文字数:775文字

カテゴリ:歌詞

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