本当は知ってたの
あたしの中に芽生えた感情の名前を
でも・・・”それ”は決して口にしても、思っても駄目
だから・・・あたしは・・・
ゴーン、ゴーン
深夜十二時を示す時計の鐘
リンは、ベッドの中で口付けを交わされた
「ん・・・レ・・・ン・・・だめ・・・」
「どうして?」
「どうしてって・・・駄目なものは駄目なの」
「意味が分からないよ。ちゃんと、俺の目を見て説明をして」
自分と同じ水色の瞳が見つめてくる
「俺は・・・リンのことが好きなんだ。誰よりも」
「・・・その”好き”っていうのは、姉としてってことだよね?」
リンは苦笑混じりで言う
「違うよ。俺はリンを姉なんて思ってない。一人の異性として見てるし、思ってる」
彼は真剣に言う
本当は分かっていた
いつしか、レンの自分に対する想いが姉としてのものではないくらいは
二人は双子で、いつも一緒で
彼の心が分かるくらいだ
「レン・・・あたし達は双子なんだよ。姉弟なんだよ」
「それがなに?」
「血が繋がってるんだよ。そんな想い、持っちゃ駄目なんだよ?」
「分かってる。俺だって、理解はしてる・・・でも」
「分かってないよ。じゃあ、どうしてキスをしたの?」
「好きだからだよ。自分では止められないくらい、リンのことを愛しているから・・・人を好きになるってことに、姉とか弟とか関係あるの?」
”人を好きになるのに理由なんて必要ない”
レンはそう訴えているように思えた
「・・・でも、駄目だよ・・・パパとママが悲しむよ」
「リンは?」
「え?」
「リンは、俺がこんなことを思っているって知って悲しい?」
「それは・・・」
「リンは、俺のこと嫌い?」
「好きに決まってるでしょ」
「なら」
「でも!あたしの好きは・・・弟としてってこと」
リンは切ない表情で言う
”弟として”
その言葉にレンは傷ついたような顔をした
「本当に・・・そう、思ってる?」
「ええ」
「・・・そっか・・・ごめん、こんなこと言って」
「・・・・・」
「もう、部屋に行くよ」
「うん・・・」
「おやすみ、リン」
レンはベッドから離れ、部屋を出た
それを見送ったあと、リンの頬を涙がつたった
ごめん、レン
あたしは・・・嘘をついたの
本当は・・・気付いてた、知ってた
あたしのあなたに対する想い
”弟”としてじゃない気持ち
でも、気付いてはいけない
思ってもいけない
口にしちゃ駄目なの
だって・・・あたしとレンは双子なんだから
血が繋がっているから
だから・・・駄目なの・・・
”好き”って思ってはいけないの
思ってしまったら、あたし達はもう駄目になってしまうから
だから・・・あたしは、ブレーキをかけるの
外れてしまわないように、強く強く縛り続けるの
だから・・・ね
「おやすみなさい、レン」
そして・・・あたしの・・・初恋
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