枯れ葉に身体を隠す蝶の様に景色に溶け込めたなら
目立って誰かが馬鹿にすることもないのに
背景に合わせて色を変えるありふれたカメレオンのように
器用になりたかったな

面白くもないことで笑って
気にしないことで泣いて
周りの顔色見ながら反応をした
当たり障りない関係ばかり無理やり積み上げたそのせいで
崩れそうな日々だ

居心地いいから 甘えていたから
努力をしなかった
息苦しさが増す
自分でも気付かないうちに心は衰えていった

動かないまま背景に紛れ生き長らえて
心臓止まったらもう誰からも気付かれず
朽ちていくのか

たった一言を吐き出すためにいくつも言葉を飲んだ
誰も敵にしたくないから賢い選択
でも正体がバレないように無意味な言葉を並べていたら
零れた言葉の棘

悪意はすぐそこにあるよ
自分の中ですら
もっと上手く生きたかったな
彼らが羨ましかった

周りが平然と生きている中で
自分だけが上手く出来ていないような
そんな不安がずっと拭えないから辺りをキョロキョロと見渡して
そんな姿が目立ったんだ
だからバレてしまったんだろうか いや最初からバレていたんだろうか
ここから逃げ出したくて仕方なかった
誰も僕を知らない場所へ行きたかった

もういいや 壊れても
こんな程度の関係 何にも要らない
世界は思っていたより広くなかったから行き場所もなくて
膝を抱えた

動かないまま白紙に浮いた小さな点だ
汚すことで生きていること その意味を知ったんだ

誰からも嫌われたくないよ
痛い思いはしたくない

本当はもう分かっているんだ
逃げてきたから分かっているんだ
進むには痛みが伴う

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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Mimicry

閲覧数:910

投稿日:2021/06/19 17:55:56

文字数:694文字

カテゴリ:歌詞

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