沈みゆく夕日よ、この唄を届けておくれ、
あの人の住む街の朝焼けになって・・・・

紅に連なる 屋根がもっと 朱(あか)に染まり
石畳に浮かぶ 馬車の陰が消えたら
星のベールが やがて街を包む

夜が明けてしまえば 白い絹のドレスに包まれて
海の彼方の街へ 連れ去られていく君を
僕は見送る 悲しみと共に

もしもこの瞳の中 光りが宿っていたら
少しでも違う未来(あした)を 紡ぐ事が出来たろうか
「あなたなら奏でられる」 そう言ってくれた
君の言葉の意味さえ 信じることも出来ずに・・・

流した 大粒の涙が 本当の想いと
胸の中に眠る 何かを揺り起こす


夕暮れの陽の行く 烟(けむ)る街を見下ろすこの丘の
君が好きだと言った この風景を共に
一人奏でる 想いの全てを

ほんの少しの勇気が あの時、僕にあったら
のばした細い指先を 掴んでやれたはずなのに
こんなにも熱い想い 奏でられる事
ずっと信じてくれた 掛け替えのない女神を

僕の中で甦る 一つ一つの記憶が
君の姿、君の声 君がくれたあの微笑
君の言葉の全てが 今なら分かる気がする
この美しい旋律を 僕に気付かせたかったんだね。

君が気付かせてくれた 僕の中の旋律を
情熱の音色(ねいろ)に載せて 彼方にまで届けたいと
過ぎてしまった時間は もどせないけれど
奏で続けることが 愛の証だと思う

沈み行く夕日よ 届けておくれよ
あの人の住む街の 朝焼けになって
愛しい想いを 誇りにかえて奏でるよ
いつか君の胸に届くように

Ah Ah Ah Ah・・・

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

夕日のバイオリニスト

壱村さんの書かれた絵が素敵だったので、そのイメージで書いてみました。
http://piapro.jp/a/content/?id=vsd3kkvjjm5ytt47
kazuitachiさんに曲をつけて頂きました
http://piapro.jp/content/n3pvk5l7m0m5me0g

夕日を背にしたバイオリニストは、愛する人を守ってあげる事ができなかった。
それは、自分の才能に自信が無かった故か、自分の目が不自由であるが故に彼女の事を思っての事か・・・・

彼女が居なくなって、その想いを曲に乗せた時、バイオリニストは自分がどれだか彼女の事を愛していたのか、そして自分にはこんなにも熱い想いを奏でる事が出来たのかに気付くが、そのときには最期まで自分を信じ続けてくれた彼女はもういない。

せめて命が尽きるまで、彼女の事を思ってバイオリンを奏で続けよう・・・・

というような解釈で歌詞を作ってみました。
後半は、文字数を気にしてしまった感がありますが・・・・

閲覧数:698

投稿日:2010/12/23 11:31:13

文字数:662文字

カテゴリ:歌詞

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  • Danzig

    Danzig

    ご意見・ご感想

    拝聴いたしました。
    非常に素晴らしい曲ですね。

    絵、歌詞、曲ができた今。
    改めて、歌詞もっと頑張れよ! という気持ちになりました。

    フルバージョン楽しみにしています。
    もし、歌詞に関して、もう少し文字数を増やしたほうがいいとか、別の何かを足したほうが、削ったほうがいいという事があれば、仰ってください。
    より良い作品に仕上がるように努力いたします。

    2008/07/01 14:13:45

  • かずいたちの夜

    かずいたちの夜

    使わせてもらいました

    初めまして♪
    レンとヴァイオリンの組み合わせで曲を作ってみたいなーと思いまして、この詞&壱村さんのイラストに曲をつけてレンさんに歌っていただきました。
    とりあえず1コーラスだけ作ってみたのでお暇でしたらどうぞ♪
    本当にとりあえずなので、中身は何かとズタボロです。期待はしないでください。。。(汗
    http://piapro.jp/content/n3pvk5l7m0m5me0g

    2008/06/30 19:27:12

  • Danzig

    Danzig

    ご意見・ご感想

    ありがとうございます。

    素敵な絵でしたので、思わず歌詞が浮かんできたというのが正直なところです。
    ただ、歌詞的にも不幸な主人公を描いてしまったので、絵のコンセプトというか壱村さんの想いを損なってしまっては申し訳ないと思っていました。

    これからも素敵な絵に歌詞を書かせて下さい。

    2008/05/22 01:47:27

  • 壱村

    壱村

    ご意見・ご感想

    こんにちは!リンクが貼ってありましたのでお邪魔します^^
    歌詞も素敵ですが、Danzigさんの解釈を読んでさらにグッときました…!
    中世風のものってどこか不幸な運命というものと絡んできますよね。
    もういない彼女のことを想ってバイオリンを弾いているってところがまた切なくなります><
    素敵な歌詞をつけて下さって本当に有難うございます!

    2008/05/21 19:47:39

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