イグノランティア/GUMI

明日を待つ少年少女は謳った
「蠅すらも寄らないこの街は祈りによって清く保たれ近いうちに草木も茂ります」
風が吹き翻ったモンクローブの隙間から
赤黒色に膿んだ紋と肘から先の無い躯体が覗いていた

とある新興宗教徒が語った
「月三十のダーナによって死んだ娘も別れた妻も皆戻り幸せなのです」
その目確かに映った人にも見える影から
数尺ずれた場所に蹲る透明な彼女に気付かないまま

ねえねえ私ここよ
ねえねえそこには無いよ
命はその紙に換えられないのよ?

ああまた救われ損なっちまった!
解が何だかんだと騙され侵され
証明なんか要らないよ だって貴方こそが世界でしょう
きっと腕を千切る程拝んだ愛するモノが空の器でも
恒久平和より幸せ
自分は狂ってないと期待してるんじゃない?

手を握れば伝わる
貴方を包む温もり
この神秘の力で
あらゆる不幸をこの世から消去します

この世から消去します

終際少年少女が謳った
「私がここで絶えたとて、
祈りが続く限りこの街は正解に向け進み続けます」
声が微かに震えた あまりに大きな疑問が
頭を塞ぎ離れなかった
"私は幸せだったんでしょうか?"

ああまた救われ損なっちまった!
賽はああだこうだと 底まで落とされ
証明なんか要らないよ だって彼の方がそう言うんだもん
合掌 腕を千切る程拝んだ愛するモノが空の器でも
不幸は信心が弱い所為
それ本気で言ったんか?

じゃあ貴方が救ってくれりゃあ良かったんだ!
要らぬ不安に嬲られ殺され
情けないなんて笑って 手すら差し伸べやしなかったろ!
まあまあ別に恨んでやいないさ 所詮他人なんてのは景色と同じ
それはそうとして貴方もどっちが狂ってるかわかってないんじゃない?

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

イグノランティア 歌詞

「イグノランティア」の歌詞になります。

閲覧数:77

投稿日:2023/11/19 01:41:01

文字数:739文字

カテゴリ:歌詞

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