子どもの頃ママがしてくれたキスを
今は君が目尻にくれる
髪を撫でてオヤスミと言う
君の指を絡めて解かない

あたしいけないお姉ちゃんよね
わかってるけど許して
今更離れるなんて出来ないの
あたしの可愛い弟

僕たちはすべてを分け合って
ふたつに生まれてきたのに
ひとつになりたいと願うことが
どうして罪なのでしょうか？
神様どうかお許しを
背徳の意味を知ってしまったのです

子どもの頃パパがしてくれたように
そっと亜麻色の髪を梳く
柔らかな肌に唇を落とせば
君の瞳が涙に揺れる

僕はいけない弟なんだろうね
わかってるけど許して
今更戻れるなんて思えないよ
僕だけの可愛いあなた

僕たちはすべてを分け合って
ふたつに生まれてきたんだから
ひとつになりたいと願うことは
けして罪ではないでしょう？
神様なんていないんだよ
道徳などとうに捨ててしまったのです

僕たちのあるべき姿へ
還ろうか今夜ふたりで
君に触れたところから
溶けてひとつになればいい

僕たちはすべてを分け合って
ふたつに生まれてきてしまった
ひとつになりたいと願えば願うほど
罪が卑猥に薫る
神様なんていないんだよ
だから僕たちは双子に生まれた
神様なんていないんだよ
だから僕たちは愛しあうのです