「三途の花(さんずのはな)」


花より団子 一人きり
花見見物(はなみけんぶつ) 群れの中
降り注いだの 花びらよ
足元ふさぐ 息ふさぐ

「お一つください お嬢さん」
細い指先 太い声
降り注いだの 花びらよ
心の底に 奥底に

会いたくて 待ちわびていた 年月(としつき)に
見つけてくれた 君恋しくて


ついていきます いつまでも
夜の果てまで 明けるまで
忘れはしません どこまでも
夢の中まで 眠るまで


花より団子 二人きり
月夜見物(つきよけんぶつ) 闇の中
降り注いだの 星屑よ
私を照らす 透かしてく



永遠を 祈り続けて 長雨に
打たれ朽ちてく 花の命よ

ついていきます いつまでも
花びら指先 触れるまで
忘れはしません どこまでも
来世の先で 触れるまで

ついていきます いつまでも
月が出るまで 更けるまで
忘れないでね いつまでも
夢の中でも あの世でも
来世の先で 触れるまで

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

三途の花

応募作品です。

幽霊の女性と、それを見つけた男性の、淡い恋の物語です。
叶わない恋と桜の花、かわいらしい雰囲気の中にも、妬みのような執着心のような少し怖いイメージもプラスしています。

閲覧数:224

投稿日:2019/03/20 14:00:38

文字数:441文字

カテゴリ:歌詞

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