A
瓦礫が世界を埋めてく　必要ないみたいに
「誰かの」なんて言葉も　虚しいくらい

僕は生きてる　こんな世界の中で
何もできず　ただ空見上げてる

B
道徳の中　生きてた　あの子
神様　どこに　隠してしまったの？とか
どうとか　言わない
言える言葉は　もうそんなに　ないけど

「　かえして　」

S
自転車の音　帰り道で振った手も
いつもと同じ　日常だって
君とふたりで　授業サボった場所で
さよならが　目を焦がす　未完のままで

A
オレンジ色に染まってく　最後の日みたいに
「会えたら」なんて言葉も　滲んで暗い

僕は生きてる　こんな世界でひとり
何もできず　ただ君を呼んでる

B
唐突に奪われてた　あの子
神様　どうか　返してください
NOとか　道徳いらない
YESなんかは　もうどこにも　ないけど

「　おかえり　」

S‘
言いたい言葉　音を忘れないように
いつまでだって　繰り返して
君が笑ってくれるのを待ってる
君といたこの場所で

S
自転車の音　借りっぱなしのマンガも
雨を無視した　制服だって
君とふたりで　寄り道した夜も
共犯のままだよね　だからこれは

君が僕と歌うまで　未完のメロディ


ーー以下より、ひらがな全文ですーー

がれきがせかいおうめてく　ひつようないみたいに
だれかのなんてことばも　むなしいくらい
ぼくわいきてる　こんなせかいのなかで
なにもできず　ただそらみあげてる

どうとくのなかいきてた　あのこ　かみさま
どこに　かくしてしまったのとか　どうとか　いわない
いえることばわ　もうそんなにないけど

かえして

じてんしゃのおと　かえりみちでふったても
いつもとおなじ　にちじょうだって
きみとふたりで　じゅぎょうさぼったばしょで
さよならがめおこがす　みかんのままで

おれんじいろにそまってく　さいごのひみたいに
あえたらなんてことばも　にじんでくらい
ぼくわいきてる　こんなせかいでひとり
なにもできず　ただきみおよんでる

とうとつにうばわれてた　あのこ　かみさま
どうか　かえしてください　のーとか　どうとく　いらない
いえすなんかわ　もうどこにもないけど

おかえり

いいたいことば　おとおわすれないように
いつまでだって　くりかえして
きみがわらってくれるのおまってる
きみといたこのばしょで

じてんしゃのおと　かりっぱなしのまんがも
あめおむしした　せいふくだって
きみとふたりで　よりみちしたよるも
きょうはんのままだよね　だからこれわ

きみがぼくとうたうまで　みかんのめろでぃ