「ふ…ぅ。なかなかじゃねぇかよ」

有珠は左腕を抑えながら壁に体を預けている。

「貴女も…」

KAITOも色んな所から血を流しながら立っている。

「でもこれで終わりです」

KAITOは刀を振り上げ…下ろした。

キイィイン!!
金属音が響く。

「はぁ…!まさか、殺戮型がカイトだとはね」

有紗が持つ、漆黒の日本刀によって、KAITOの攻撃が防がれていた。

「さーちゃん、サンキュ。助かった」
「全く。私が居ないのに戦おうとしないで。私達が合わさって完全体になるんだから」

有紗と有珠は無理矢理造られた双子。
殺戮型ボーカロイドを壊すためだけに生まれた悲しき双子。

『俺達に見つかった以上、消えてもらおうか』

二人が覚醒した瞬間、全てが変わった。




「…どうしたん、です?早く俺を壊して下さい、ヨ?」

壊れかけのKAITOを見て、二人は、はぁ。と溜め息を吐く。

「痛いでしょ?」
「さーちゃんは優しいからな。痛みさえ分かってくれれば良いんだとよ」

有珠は甘いんだから、と付け足す。

「私はね、君と同じ殺戮型に似たボーカロイドがいるの。だから、って言ったらオカシイけど、壊したくない」

KAITOは涙を流しながら、有紗を見ていた。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

新しい生活*裏___痛いだろ?

裏だからそこ明かされる秘密!!って事で←

もちろん、カイト・アカイト・帯人は知りません
いずれ分かる時が来れば良いなぁ←予定なだけw

閲覧数:205

投稿日:2010/02/12 21:30:42

文字数:531文字

カテゴリ:小説

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