あーあ・・・。
なーんでアタシだけクラス違うんだろなー。
訳分かんないよ。
しかも担任最悪だし。
よりによって、担任キヨテルかよ・・・はぁ。



「おや、リリィさん・・・校則では髪を染めるのは禁止ですよ」
「うっせぇよキヨテル。しかもこれ地毛だし」
アタシの新クラスの担任、氷山キヨテルは、何かと理由をつけてはアタシにつっかかってくる・・・皆からは、ひいきだなんて言われてるけど。
今日だって、アタシの自慢の金髪を揶揄してきた。って髪のこと言われるの十回目なんですけど。
「あとリリィさん、先生を呼び捨てはいけませんよ・・・もう2年生なんですし、あと一年もすれば受験も控えているんですし」
「あっそーですか。ごめんなさいねーキヨテルせんせー」
「・・・次からは、気をつけて下さいね」
キヨテルは、苦笑いでアタシにそう言った。

「キヨテルまじ意味分かんなーい」
「リリィそれ何度目よw」
部活帰り、アタシはいつもの通り、ルカと帰っていた。
ちなみにキヨテルはアタシとルカが所属してる陸上部の顧問。マジ意味分からん。
「今日アタシさー、結構頑張ったんよ!?なのにさー」
「はいおしまい。私は氷山先生、そんなに印象悪くない先生だと思うけどなー」
「ルカはマジメだからさ!僕はキヨテルにめちゃくちゃ言われてるんだよーお!」
「何故に僕っ娘になったのよw」
キヨテルは、なぜかアタシにしか注意をしない。
ルカはともかく、学校一の不良と知られる鏡音レンにも、だ。
そんなことを愚痴ってたら、ルカが唐突にこう言ってきた。
「リリィ!もしかしてさ、氷山先生って、リリィのこと好きなんじゃない!?」
「この恋愛脳め!そんなことありえん!それは断言できる!」
てか好きになられても困る。虫唾が走るわぁ。
「そんなこと言ったらさ、ルカは・・・どうなってんのさ!?紫のお殿さんとは」
「ばっ・・・ばっかじゃないの!?リリィのばか!あほう!」
そんなに否定されても・・・頬は真っ赤ですよ。
「あ、じゃあアタシここだから。また明日ねー」
「ふにゃ!?・・・あ、うんまたねー」
まだ少し動揺しぎみのルカと別れ、アタシは家ん中に入った。
今日の宿題は・・・数学かよ。キヨテルまじムカつく。

「ルカぁー、今日ゲーセン行こー」
今日は土曜日。部活が半日で終わったし、たまには遊びたい。
「いいけど・・・あんた宿題終わったの?」
「うっ・・・ま、まあ大丈夫だって!明日もあるs」
「明日大会よ」
「あうちっ!」
明日大会・・・。なんでまたキヨテルと一日中顔をあわせなきゃ・・・いやいや、焼けなきゃいけないんだよ。
もう真っ黒になるし・・・。
「でも大丈夫だし!ゲーセン行こっ!」
「しょうがないわねー、じゃあ、家帰って着替えたらすぐリリィの家に行くわね」
「ひゃっほい!ありがとルカ!じゃーまたあとで!」
「はいはいw」
久しぶりにキヨテルのこと考えないで済む!・・・じゃなくて、ルカと遊べる!
アタシはすぐさま部屋に入り、新しい服に身を包んだ。

「お待たせー」
「おう!待ったぞルカ!じゃあレッツゴー!」
アタシたちは駅前のイ●ンに向かった。

「おや、リリィさんに・・・巡音さんですか?」
「げっ、キヨテルなんでここに」
「先生こんにちわー」
ゲーセンでリズムゲームをやり終わって、後ろを向いたら銀縁眼鏡の男がそこにいた。
「・・・また貴方は・・・。外出時とはいえ、その服はなんですか!肌が見えすぎです!」
「はぁ!?いーじゃんガッコじゃないんだし!なんでここまできてキヨテルに注意されなきゃいけないのよ!?」
「僕は貴方のことを心配して言ってるんですよ!?それなのになんですかその口のきき方は!?」
「あんたに心配される筋合いないですよーだ!第一、ルカだって似たような服装じゃんか!なんでアタシしか注意されないn・・・」
「やめなさい!」
突然、アタシの声でもキヨテルの声でもない声が聞こえてきた・・・紛れも無くルカのものだった。
「貴方達はどーしてそんなに仲良しなんですか!?でもここは公共施設なんですから、そこのフードコートで頭を冷やしてください!」
そう言ってルカは踵を返してどっかにいってしまった。そうとうご立腹だ。

「・・・ごめんなさいリリィさん。教師として恥ずかしいことをいたしました」
「・・・別に。でも、なんで服装なんか・・・」
「さっきも言ったように、リリィさんを心配してのことです。悪い男に捕まって犯罪に巻き込まれることになったら大変でしょう?」
「うん・・・だけどさ、なんでルカには言わなかったのさ」
「それは・・・いいじゃないですか。僕が何か奢りますから」
「まじ!?やったね!ありがと!」
「リリィさんは可愛いですね、見てて癒されます・・・何にします?」
「じゃあそこのミントアイス・・・って、いまキヨテル可愛いっていった!?」
「はい、言いましたよ」
なんとなく今ならルカのがくぽに対する態度が分かった気がする。
いつもはウザイだけのキヨテルの笑顔がとっても眩しい。
「・・・もう!買ってくるんなら早く買ってこいよ///」
「担任に対してその言い草はないでしょうに」
まじで意味が分からないよ。キヨテルは。
なんでこんなアタシによく話しかけてくれるのか。
なんでこんなアタシの服装まで口を出してくるのか。

キヨテルの買ってきたアイスは、やけに早く溶けてしまった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

マジで意味が分からない【キヨリリ】

いつもの学園ぽルカ(?)のリリィ視点です。
クラス替えで、りりちゃんだけ離れてしまったから、出る回数も少なくなるかも!?ってことですwww
そしてなぜかキヨテル乱入w
ルカは怒りながらニヤニヤしてたんでしょうね、きっと。

閲覧数:351

投稿日:2013/04/18 21:07:12

文字数:2,235文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

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  • 和壬

    和壬

    その他

    おいおいwww妄想は現実になったのかw

    でも…キヨリリって…萌えるね!!(キラーン☆

    てゆーか、キヨテルせんせぇあからさまじゃね?ww
    そこで分からないリリィもカワイイよぉ!!

    2828小説ごちそうさまれした(●´ω`●)

    2013/04/19 07:01:34

    • すぅ

      すぅ

      のーか≫
      現実化したよ!!!・・・っていうか、もともとここに投稿するつもりだったwww

      萌える・・・アタシのは除いてwww

      あからさまですよ?w
      リリィちゃんは鈍感少女なんですww
      いざ自分のことになると全く分からない女子ってたまにいるしねwww

      おおう・・・
      こんなのでニヤニヤ出来たとは・・・
      お粗末さまでした☆(←

      2013/04/19 19:22:16

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