悲しみがまた増えていく
灰黒煙る街の色彩、一つ一つは輝いたのに
さんざめいてく陽炎遠く
水の中では音も消え

溺れ落ちても止まらぬ景色
生きる鼓動も響かぬ静寂
顔を隠した指からこぼれる
形に成らない慟哭を

夜が向かってくる前にそっと涙を拭いておこう
雨の寒さを忘れるように笑顔で夢に抱かれよう
泡沫消えゆく雲の彼方に変わらぬ灯りが昇るから
眠ってしまえばすべてが過去に
目覚めた明日に進めるように


傷跡がまた増えていく
遠く薄れる想い出一つ、彼方此方の狭間の中で
白夜の中で漂う夢を
時を刹那に残して行こう


四季に消えゆく月と花吹雪
色も匂わぬ過ぎ去る日々に
心隠して笑い合えれば
零に近づく今日のまにまに

夜が向かってくる前に一つ笑顔を数えよう
一番星を見つけるように長閑に夢と戯れよう
星屑眺めた空の彼方に変わらぬ灯りが描くから
眠ってしまえばすべてを過去に
目覚める明日に笑えるように


きっと世界は繰り返す
春夏秋冬変わらぬ位置で
きっと世界は繰り返す
喜怒哀楽さえ忘れぬように
きっと私も繰り返す
歩いた過去を振り返る

夜が向かってくる前に一つ心を思い出そう
素敵と感じた欠片をそっと優しい夢へと滲ませよう
玉響揺蕩う空の彼方に変わらぬ鼓動が響くから
眠ってしまった全てを過去に
目指した明日を忘れぬように






ひらがなver

かなしみがまたふえていく
はいこくけぶるまちのしきさい、ひとつひとつはかがやいたのに
さんざめいてくかげろうとおく
みずのなかではおともきえ

おぼれおちてもとまらぬけしき
いきるこどうもひびかぬしじま
かおをかくしたゆびからこぼれる
かたちにならないどうこくを

よるがむかってくるまえにそっとなみだをふいておこう
あめのさむさをわすれるようにえがおでゆめにいだかれよう
うたかたきえゆくくものかなたにかわらぬあかりがのぼるから
ねむってしまえばすべてがかこに
めざめたあしたにすすめるように


きずあとがまたふえていく
とおくうすれるおもいでひとつ、かなたこなたのはざまのなかで
びゃくやのなかでただようゆめを
ときをせつなにのこしていこう


しきにきえゆくつきとはなふぶき
いろもにおわぬすぎさるひびに
こころかくしてわらいあえれば
ぜろにちかづくきょうのまにまに

よるがむかってくるまえにひとつえがおをかぞえよう
いちばんぼしをみつけるようにのどかにゆめとたわむれよう
ほしくずながめたそらのかなたにかわらぬあかりがえがくから
ねむってしまえばすべてをかこに
めざまえるあしたにわらえるように


きっとせかいはくりかえす
しゅんかしゅうとうかわらぬいちで
きっとせかいはくりかえす
きどあいらくさえわすれぬように
きっとわたしもくりかえす
あるいたかこをふりかえる

よるがむかってくるまえにひとつこころをおもいだそう
すてきとかんじたかけらをそっとやさしいゆめへとにじませよう
たまゆらたゆたうそらのかなたにかわらぬこどうがひびくから
ねむってしまったすべてをかこに
めざしたあしたをわすれぬように

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

夜が向かってくる前に

閲覧数:122

投稿日:2021/09/08 17:30:39

文字数:1,290文字

カテゴリ:歌詞

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