朝焼けのヒカリが、辺りを眩しく照らす。
一瞬の間に現れた黒衣の少女を見たレンは、痛みに耐えるように唇を噛み締めた。
恋しい少女に、愛しい妹に、告げねばならない。
「“鎌”が来ました―――これでお別れです、リーリア。・・・僕の、可愛い妹」
双子だから、できる反則。
世界が罪人となった少年に求めた罰は、愛しい者に死に逝かれる永久。
「4歳で“リーリア”は家の池で溺れて死亡。遺された“アレン”は病に倒れ、14歳でこの世を去る。それが、神の定めた運命でした。
けれど私はそれを歪めた。貴族の世界においても無邪気に笑う貴女に、生きて欲しかったから」
終焉の足音は、もうすぐ側まで来ている。
レンはリーリアの手を握った。
「これ以上貴女が生きられるようには、残念ながらできません。だからせめて、安らかな眠りを貴女に」
リーリアが微笑み、兄の手を握り返した。
「きっと貴方も私と同じ、孤独で哀しい存在」
彼女はそう言って、彼の頬に手を伸ばした。
「でも貴方と過ごせたから、私は幸せになれたの」
微笑む彼女に、かつて兄だった死神は力強く妹を抱きしめた。
そしてリーリアを離し、泣き顔を隠そうとするようにフードを被る。
「『僕』、アレンは愛しい妹と共に眠り―――死神である『私』レンは、贖罪を終える日までここに在り続けましょう」
「死神様、その娘は・・・」
口を開いた“鎌”の少女に、レンは笑う。無理をしているのが見え見えな、下手な笑顔だった。
「わかっています、メイリアンヌ―――本当にお別れです、リーリア。死神が貴女の記憶、永久に守って差し上げましょう」
“鎌”の少女・メイリアンヌは中空から黒光りする大鎌を取り出した。
「私が断つのは魂のみ。痛みは無い筈です」
リーリアは晴れやかに笑った。
ありがとう、お兄様。レン、私は幸せです。これで、もう―――
一段と輝くヒカリの中に、彼女の笑顔が溶けていった。
「お嬢様? お嬢様!」
「リーリアお嬢様!」
【白黒P】鎌を持てない死神の話・14
すいません、エピローグまでにもうひとつ挟みますw
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ヤミカ
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