設定温度がぼくとあなたじゃ、ずれている
ぼくはぬるま湯、あなたはお冷や
同じコップに注いだって、良い結果は生まないので
一緒にいるのは間違っているのかも
それでもあなたの温度がないと、ぼくは困る

ふわふわしていた「はじめまして」
ぷるぷるしていた「付き合おっか」
はくはくしていた「手、つないでいい?」
えぐえぐしていた「すき、だいすき」
フォルダに溜まるのは情けない、そのつど事切れそうなモーションキャプチャ
テンション低そうに見えるぼくですが
この腕のなかにあなたがいるだけで、みっともないくらい
設定温度が上がります

ぐるぐるしていた「あ、今日、だめ?」
いらいらしていた「昨日、なんかあった?」
ぐらぐらしていた「あいつ、だれ?」
めそめそしていた「……どうして、なんで」
ぐぷぐぷしていた「おれじゃ、やっぱだめ?」
フィルタに溜まるのは見苦しい、息もできない、頭が割れる、涙のような
テンション低そうに見えるぼくですが
いつだって格好つけて小細工して、みっともなくていいよ
この温度を手放せないのに

おんなじ温度にならなくていい
ちがう温度でそばにいて
そのほうがあなたの温度がよくわかるし
ぼくの温度も伝わるんじゃないかって

流す涙の熱が
異なることに
ようやく気づいて
ふるえる身体が持て余す温度
からからしていた「それでもいいから」

設定温度がぼくとあなたじゃ、ずれてて
スタートラインも最初からずれてて
この腕のなかにいたって、いないのと一緒
つめたくてつめたくて、どうしようもなくて
それでもあなたの温度がないと、ぼくは困る

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ぬるま湯モーション

「付き合っている子の本命は自分じゃなかった」という内容です。

閲覧数:70

投稿日:2012/11/27 00:54:43

文字数:677文字

カテゴリ:歌詞

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