涼風そよぐ、夕の空に
彗星翔けた、星が謳う運河を
綺麗だねと笑う君の 声が聞こえる
それがそれが うれしくて
水面波光る 9月の夕日 空も落ち着き
黄昏に映る君 その姿はとても
はかなくて 言葉にする事は出来ないほど
揺れる陽炎 解けた君の髪
ふいに曇った 笑顔の意味
腫れる明星 腑抜けた僕の声
宙(そら)に融けゆく 二人の影
夏の終わり、君は黄昏
僕の心は 宙に置き去り
夏風泳ぐ、僕の心を
夕日が沈む、星の光る運河を
嬉しいね嬉しいねって 泣いて
聞こえるそれが 悲しくって
夕立光る君のとなりで 雨が影を大きく
闇に溶ける君を ゆっくり見ていた
心「僕」には 響いていた。
揺れる陽炎 9月の夕暮れ
儚く消える 黄昏の刻
夏の終わり、君の黄昏
僕の心もその時の風
夏の終わり、君との出会い
僕の話もその時の声
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