「巡姫」


「・・・・・・・・私は巡音ルカ」
泣きじゃくっていた彼女の名前は巡音ルカさん。
私より後に作られた、VOCALOID。
どうやらマスターさんに呼ばれて出てきたところがこの電子回路だったらしい。
幸い、マスターさんはこの病院にいるらしいのでマスターと私とルカさんで病室を抜け出した。
「5階の・・・・・・・・一番端っこです」
ルカさんはそう言ってソワソワし始めた。
「まさか病院の中でVOCALOIDしている人がいるとはね」
マスターはそう言って私を見た。
「はい。
しかし、私のマスターは曲を作れません」
そう言ってルカさんは早足で歩き始めた。
マスターさんの事が心配と言っていたので本当は走りたいのだが病院だから気をつけているのだろう。
深夜の病院の廊下に、ルカさんのブーツの音が鳴り響いた。
「此処かな」
マスターが見つけたらしく私たちを見る。
「マスター」
ルカさんはドアを開けるとベットに座ってい人物に話し掛けた。
「ルカ?」
其の人はクィッと首だけを此方に向けた。
「マスター、大丈夫でしたか・・・・・・・・・・?」
「あぁ、大丈夫大丈夫。
心配せんでええよ」
ルカさんが病室の電気をつけた。
ベットに座っている人はお兄ちゃんと一緒、男の人だった。
しかし、目の焦点が合っていない。
まるで虚を見ているようだ。
「マスターは目が見えないんです」
私の視線に気がついたのかルカさんはそう言ってマスターさんの元に寄った。
「ん?
お客さんでもおるん?」
「あ、はい。
私が迷子になってしまったところ助けてもらいました」
初音ミクさんとマスターさんです、と紹介されて私とマスターは挨拶をした。
すると眼鏡越しに茶色い目が向けられた。
「あぁ、ルカが世話になったみたいで。
俺は上野 亮(うえの りょう)。
さっき言ってもらった通り、目がエエことないねん」
まぁ、事故やから手術したら治るんやけどな、と笑った。
「マスター、なにかあったんじゃないんですか?」
ルカさんが話し掛けるとあぁ、と思い出したようにルカさんの方を見た。
「いや、もう直ぐ寝なあかんから本を読んでもらおうと思ってな」
そう言うと「はい」と言ってルカさんは私達の方を向いた。
「すいません、禄に御礼も出来ずに・・・・・・・・・」
そう言われマスターは
「いえ。
また遊びに来てくださいね」
と言って笑った。
帰りに後ろを振り返ると扉の外でマスターさんとルカさんが手を振っていたので振り返す。
「ねぇ、マスター」
私はマスターに話し掛ける。
何?とマスターが私の方を見たので
「御本をお読みましょうか?」
と聞いた。
すると一瞬目を見開いたが直ぐに微笑んで「うん」と言われた。
ベットの上でマスターが好きな本を読んでいる途中で私が眠くなってしまい、マスターの「おやすみなさい、ミク」という声を最後に、私は意識を手放してしまった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

「巡姫」

6作目。
ルカとルカのマスター初登場。

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閲覧数:208

投稿日:2009/10/08 18:17:56

文字数:1,207文字

カテゴリ:小説

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    ご意見・ご感想

    ルカキタァァァアアァ――――!!(°∀°)。・°。・

    うーん、こういう、目が悪い人とか出てくるとやっぱり
    世の中にはそういう人もいるんだと思い知らされますね…
    はよう治るとええなぁ…(;ω;)←

    つづき頑張ってください~><

    2009/10/10 02:31:46

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