#13-3「みんなが好きなのは?」



がくぽはグミからきいた、ビッグニュースを鵜呑みにして、寮に帰ってきた


「ネル殿!ルカ殿!」


がくぽは、勢いよくリビングのドアを開いた


「わ!びっくりした!?…なんだ…がくぽかよ」

「がくぽさん、どうしたんですか?」


リビングでは、ネルとルカがテーブルに向き合って座って、お茶を飲んでいた


「…ネル殿、ちょっとこっちにきてほしいでござる」

「はぁ?なんで?話しあるなら、ここで話せばいいだろ?」

「あ、いや…その…ここではちょっと……とにかく、来てほしいでござるよ」


そういって、がくぽはネルの腕を強引につかんで、リビングの外に連れ出した





「ちょ…ちょっと!がくぽ!痛い!」

「おっと、すまないでござる」

「で、話って…なんなのさ」


ネルは、がくぽに掴まれていた部分を摩りながら、きいた


「いや…その…変なことを聞くようでござるが…」

「ん?」

「ネル殿には、す…好きな人がいるでござるか?!」

「え///」


がくぽの思いがけない質問に、ネルはレンの事を思い出し、赤面した




「やっぱり、いるのでござるな!」

「な…なんで、ボクが、そんなことをがくぽに教えなきゃいけないのさ!!関係ないだろ!」


ネルは、さらに赤面してこたえた


「それが関係あるでござるよ!」

「え?どういうことだ?」


がくぽの真面目な顔つきに、思わず緊張してしまったネル




「実は…拙者…拙者もネル殿と同じ人を好きなんでござるよ!」

「ええええええええ!???」


【同じ好きな人】
がくぽが思っている【同じ好きな人】…ルカ
ネルが思っている、【同じ好きな人】…レン





「そそそそそ…そんな?!がくぽって、そういう人だったの?!」


ネルは動揺を隠せない


「そういう人とは何でござるか!?拙者が人を好きになってはいけないのでござるか!」

「あ、いや…そういうつもりじゃないけど…」


がくぽの真剣な目…きっと本気なのだろうとネルは思った




「…あのさ……がくぽは、その人のどこがよくて好きになったの…?」


ネルは興味本位から、がくぽに聞いてみた


「まずは何と言っても、あの人(ルカ)の良い所は、優しいところでござろう」

「うん。そうだね。ボクもそう思うよ(レン君、優しいもの)」

「あとは、何でも包み込んでくれるかのような大きな心にも感服してるでござるよ(ルカの)」

「確かに…(レン君は)心も大きい気がするよ」

「それにあの桃色の髪が、なんとも美しい…」

「うんうん。あの桃色の髪も………ん?桃色?」


ここで始めて、おかしいことに気がつくネル


「ネル殿も、そんなルカ殿に惚れたのでござろう?」


そして、今、確信的な証拠があがった




「ル…ルカさん?!え?ち…ちがうよ!?ボクの好きなのは…」


ネルはそこまで言って、言葉をなんとかのみ込んだ


「え?違うって何が違うでござる?」


まだ気づいていないがくぽ


「ボクが好きなのはルカさんじゃないよ!」

「ええええ!!ででででも、グミがネル殿からそう聞いたって…」




それで全てを理解したネル


「あ~。あれはグミの得意の早とちりだよ。ボクらの弁解を聞かずに勝手に決め付けるんだもの」

「ま…真でござるか?ほんとに、ネル殿はルカ殿を好きではないんでござるな?!」

「まぁ、人としては好きだけど…そんな恋愛感情はもってないよ」

「ふぅ……左様でござるか…よかったでござる…」


がくぽは力が抜けたように、その場に座り込んだ


「まったく、アイツ!あちこちで言いふらして、話をややこしくしてるな!」


ネルの怒りが高まる



「あれ?……となると、さっきまでネル殿は誰のことだと思ってたでござるか?」

「え?あ!えっと…その…うるさい!誰だっていいだろ!」


ネルは、さっきまでレンの事を考えていたなんて、口が裂けてもいえないと思った





「あ!あと一ついいでござるか?」

「…なんだよ?」

「ネル殿って………男(おのこ)だったんでござるな!はははは」


この後、ネルの正義の鉄拳が、がくぽの頭を確実に捉え、床にめり込むくらい、思いっきり殴ったのは、いうまでもない


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

みんなでボーカロイド観察(仮)#13-3

というわけで、がくぽの誤解は解けたネルでしたww

ネルがちょっとだけ、ツンしましたw
ただ、ツンデレなる予定は今のところありませんww
こういう性格なんです!wwということにしとこwww

あまり、勘違いだらけで、ぐちゃぐちゃするといけないので
こんかいは誤解が解ける方向ですすめましたww

まったく、グミちゃんにはこまったものだwwww

閲覧数:296

投稿日:2012/01/09 21:54:26

文字数:1,815文字

カテゴリ:小説

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  • Turndog~ターンドッグ~

    Turndog~ターンドッグ~

    ご意見・ご感想

    ネルの鉄拳ががくぽの頭をねるねるねーるねwww(めきめきめきごきゃk¥gd)

    いやぁ、誤解って恐ろしいですね。たまに。時としてそれは狂気に凶器に狂喜に云々(ry

    やっぱりネルは尖ってるのが似合うなぁ。かわいいのも似合うけど。

    2012/01/10 00:08:05

    • しるる

      しるる

      いやぁぁぁ
      いくらなんでも、そんなにねっちゃだめ?ww

      誤解はね
      ほんと、とくのが難しいからwww

      似合うけど?
      時すでに遅しって感じwwww

      2012/01/10 00:51:57

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