「おはよう、また負けた」と笑う　君
私と君だけの　朝の教室で

はじまりは　入学の日の朝
「しまった、早すぎた」
誰もいない教室で　私は　焦った
そんな時　二番目にきた　君が
「おはよう」と　笑った

あんまり　綺麗で　私は　恋に落ちた
だけど　君は　クラスの人気者だから

私は　臆病で
いつも　話しかけられない

だから　一番乗りで
今日も　君を待つだけだよ

寝坊した　夏の日の朝
「おはよう、負けちゃった」
二人きりの教室で　私は　はにかむ
そんな時　一番乗りの　君は
「やったぁ」と　笑った

あんまり　素直で　私は　キュンとした
だけど　君は　クラスの人気者だから　

私は　臆病で
これきり　話しかけられない

だから　変化なしで
今日も　君を見るだけだよ

変わろうと　冬の日の朝
「おはよう、好きです」
二人きりの教室で　私は　ささやく
そんな時　赤くなった　君は
「ごめん」と　うつむいた

あんまり　辛くて　私は　涙が出た
だけど　私は　何もしてこなかったから

それは　当たり前で
仕方の　ないことだったんだ

勝手に　好きだった
この気持ち　大事にとっといて

頑張って　次からは
恋のため　勇気を出そう