一夜の狂喜に 人々は酔いしれる
真冬の夜の  狂い咲き


つぼみも持たぬその木へと
祈りを捧げる1人の少女
彼女は何を願うのか
「桜よ、早く花を咲かせよ」

村の外れの大木を
彼女はただただ見上げていた
桜が咲く、その日を待って

つぼみなんてなくてもいい
この一瞬だけでもいい
狂うくらい花を咲かせて
もう私たちには時間がないの
彼が愛する花の下で
彼の最期を見守りたいの


つぼみも持たぬ大木を
遠くから見る1人の少年
彼は何を願うのか
「桜よ、早く花を咲かせろ」

何もないその道を
彼はただただ見つめていた
愛する彼女の、笑顔を待って

桜なんて見なくてもいい
この一瞬も君といたい
忘れるくらい笑顔を見せて
もう僕たちには時間がないから
僕が愛する君のもとで
僕は最期を迎えたいんだ


村の外れの大木に
それはみごとな桜が咲いた
彼女の願いを叶えるように
その代償は彼の願い


つぼみなんてなくてもいい
一瞬だけでもいい
狂うくらいの花を咲かせて
もう私たちには時間がないの
彼が愛する花の下で
彼の最期を見守りたいの

桜なんて見なくてもいい
この一瞬も君といたい
忘れるくらい笑顔を見せて
もう僕たちには時間がないから
僕が愛する君のもとで
僕は最期を迎えたいんだ


狂い咲く桜の下には
冷たくなった彼女と
まだ温かいままの彼のすがた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

狂い咲き

イメージはリンレンです。

レンは病気でもう春まで持たないといわれていました。
しかし桜の花が好きで、毎年桜を見ることを楽しみにしています。
レンの恋人のリンはレンに桜を見てほしいと
桜の下で祈りを捧げるようになりました。
リンの願いは届き、桜は時季外れだけれど見事な花を咲かせます。
しかし、何日も桜の下にいたリンは死んでしまいました。

閲覧数:56

投稿日:2010/05/29 00:34:26

文字数:580文字

カテゴリ:歌詞

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