「さて始まりましたツッコミし隊! この番組では、私が司会を務めます!」
ミクはにこにことした可愛らしい笑顔で、マイクを握りしめ言った。
「今回からはリンちゃんではなく、」
「『朝のぐっさんお天気』でおなじみの・・・」
ぼだっ・・・
どこかでみかんが地面に落ちる音がした。
「きゃあああああああああああ!!!」
思いっきり掛布団を払いのけ、リンは悲鳴を上げながら起きた。
「・・・」
遠くに聞こえるは、チュンチュンというのんきなすずめたちの会話。
「どうしたんだよ、そんな大声上げてさ・・・」
レンが寝ぐせを直しながら、起きたばかりのリンに声をかける。
「レン」
「何だよ」
「ツッコミし隊、クビになったの」
「えええっ!?? それ本当かよっ!??」
リンの言葉に、レンはのけぞる。
「・・・っていう、夢を見た」
「なんだ、夢かよ・・・。あー、びっくりしたー」
胸をなで下ろすレン。そんなレンに、リンは首を傾げる。
「・・・何でそんなに、ほっとしてるの?」
「だってリン、いっつもツッコミし隊の収録に行く前、楽しそうにしてるだろ」
「・・・レン」
リンは少し目を丸くする。
「俺たち双子だろ? そんなに驚かなくても、当たり前じゃん」
そう言って、にっと笑うレン。
「・・・レン」
少し照れたような表情のリン。レンは心の中で、やったとガッツポーズをする。
「その寝ぐせがなかったら、すっごくかっこよかったよ!」
しかし、このリンの一言がレンの心を直撃する。ずぐさっという音がした。
「さーて、今日朝一番のおみかんでも食べてこよー」
すっかり悪夢から立ち直ったリンは、レンの心を直撃した音に気づくわけもなく、部屋を出て行った。
「・・・」
レンは鏡を手に取り、寝ぐせを直して呟く。
「・・・元気になったから、ま、いっか」
鏡の中の自分を見るのをやめて、レンも部屋を出て行ったのだった。
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