戦(いくさ)はみるまに 街じゅうを焼いた
祈りの乙女は 遠い森にいた
乙女を捕らえに 軍隊は去った
少年は後にした 傷跡となった街を

吹く風に なびく髪 小麦の色
彼方(かなた)を少年は目指す

昨日なら 言えたのに
『ここにいるから』と
草の海を歩く 見えない果て
繰り返す後悔を 朝露に消して
また地平を分ける 信じるだけ

戦(いくさ)はみるまに 広がっていった
乙女は森から 街へ逃げていた
祈りは激しく 力を求めた
少年は捕らわれた 異国の犠牲(ぎせい)の街に

鎖から 垂れる汗 魚(さかな)の色
裸の人々は歩く

伝えたい あの人に
『きっと行くから』と
深い森を守る あなたのため
幼い日あの街で 共に見た景色
いつか共に帰る『そのときまで』

吹く風に なびく髪 小麦の色
彼方(かなた)を少年は目指す

昨日なら言えたのに
『ここにいるから』と
草の海を歩く 見えない果て
繰り返す後悔を朝露に消して
また地平を分ける 信じただけ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

●小麦色のバラッド

malka様の歌詞募集作品
https://piapro.jp/t/P_Kf
に応募させていただいた詞です。
広々とした世界観と、前向きだけれど呻吟しているようなイメージで書きました。

閲覧数:192

投稿日:2018/10/28 13:18:42

文字数:428文字

カテゴリ:歌詞

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