1.

泥濘の中より 咲き出づる 真白き花 君よ
(どろのなかより さきいづる ましろきはな きみよ)

だが我は 君に背を向け 去り行かねばならぬ
(だがわれは きみにせをむけ さりゆかねばならぬ)

君が咲くべき 天の花園 滅びせしめし 罪を雪ぐため
(きみがさくべき てんの はなぞの ほろびせしめし つみを そそぐため)

我が涙は 天に落つ
(わがなみだは てんに おつ)

青き空 映して 揺れる 泥濘の上
(あおきそら うつして ゆれる どろのうえ)

絶えなく 歩みて 跪くも 許されぬまま 彷徨い続けゆく
(たえなく あゆみて ひざまづくも ゆるされぬまま さすらいつづけゆく)


2.

旅の空にて 標なる 闇に輝く星よ
(たびのそらにて しるべなる やみにかがやく ほしよ)

だが我は 君に背きて 漕ぎ行かねばならぬ
(だがわれは きみにそむきて こぎゆかねばならぬ)

波頭激しき 旅路 新たな地 拓き往くのが 罪を 雪ぐなれば
(はとうはげしき たびじ あらたなち ひらきゆくのが つみを そそぐなれば)

我が涙よ 海に散れ
(わがなみだよ うみに ちれ)

漣も揺らさず 微か 呑まれてゆけ
(さざなみも ゆらさず かすか のまれてゆけ)

許しを得る日 永久に無くとも 我は歩み続けて往かん
(ゆるしを えるひ とこしえに なくとも われは あゆみつづけてゆかん)

人の 幸う地より 天地尽きる果てへ
(ひとの さきわう ちより てんち つきるはてへ)

我が足跡に 白き花 咲き出づるを 知る故に
(わが あしあとに しろきはな さきいずるを しるゆえに)

振り返ること無くとも 香る 慰めを 知る故に
(ふりかえることなくとも かおる なぐさめを しるゆえに)

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

欣求浄土(ごんぐじょうど)

4/6追記。
壱里さんに歌詞採用して頂きました。
動画はこちらです。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6673279

完成までに、壱里さんに相談の上、応募時の歌詞から多少の改変をしております。
前のバージョンに応募時のものを残しております。
________________________________________

壱里さんの曲(http://piapro.jp/content/gitar47vv9edyexc)に応募させていただく歌詞として書きました。
曲が壮大かつ繊細で、さらに底に一本何か凛々しいものが通っているのを感じて、モチーフは「さまよえるユダヤ人」の伝説から取りました。
が、伝説の宗教的な偏重を避けたいのと、メロディアスな雰囲気を維持したいのとで、あえて日本の古語を多用しております。
全体的に字余りの傾向ですが、( )内の語はあってもなくてもメロディに合わせて増減して頂けたらと思います。
その他の部分も作曲者様のご要望あれば書き直させて頂きます。

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投稿日:2009/04/06 23:43:24

文字数:753文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

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