A
ああ　『明日』が『今日』になってしまったな
ゼロになった時計で気づく
もう　目をつぶって寝ないといけないな
さよならだ昨日になった僕

B
未来をただ　待ち望んでいた
あの日はどこへ行ったのだろう
灯りのない　一人きりの部屋
瞼に浮かんだ君の笑顔


S
全てを「懐かしい」のひとつで
過去のものに　したくはないけれど
きっと置き去りに　してしまう
だれか、だれか　覚えていて



A
ああ 『理想』が『否定』になってしまったな
手をつけていなくても分かる
もう 目が覚めてしまったらいけないな
さよならだ夢の途中の僕

B
窓から差し込んだ夕焼けに
立ち止まらなくなっていた自分
ポケットにあったアメ玉は
思うよりレモンの味がした

S
全てを「懐かしい」にできたら
過去の僕に　何を伝えるだろう
きっと置き去りに　してしまう
だれか、だれか忘れないで



C
似たようなこと 前も言ったね
寂しくなんかないよと 笑ったね
今はどうかな あの時よりも
大人になってしまったのかな


S
全てを「懐かしい」のひとつで
過去のものに　したくはないけれど
きっと置き去りに　してしまうから
だれか、だれか覚えていて

どうか、どうか忘れないで