(5)
その次の日は大騒ぎでした。亡き者となっていた筈の弟を王女さまが従えて歩いているのですから無理もありません。喜んでくれる人もありましたが、大臣たちは苦々しそうな顔をしていました。ひょっとしたらレンが王女さまに余計な事を吹き込むのではないかと心配だったのです。ですから王女さまは彼らに、
「弟だから一番なんでも命令しやすいでしょ?それにいざという時には影武者にでも使えばいいのよ」
といつもの高慢ちきな笑みを浮かべて答えるのでした。しかし、大臣たちの不安は完全な取り越し苦労に終わりました。それはレンが王女さまにとても忠実で、言われた事は絶対に成し遂げ、もしもその命令に刃向かう者があれば容赦なく家族もろともみせしめに殺していったからです。二人はまた、とても仲の良い姉弟に戻りました。
王女さまの召使になったレンは、まるで牢屋に入れられる前とは全く別の人になってしまったかのようでした。明晰な頭脳はそのままでしたが、それは全て女王さまの望む、とんでもない思いつきや、狂った国政の維持の為だけに注がれました。子どもらしい笑みを浮かべることは愚か、顔色ひとつ変えずに、女王さまの為にどんな悪逆非道な手段でも選ばずに手を染めていく様子は、あの恐ろしい王さまが生きていた頃から使えていた臣下でさえもが薄ら寒さを覚える程でした。女王さまをいいように言いくるめて好き放題をしようと目論んでいた大臣たちもその優秀すぎる召使が恐ろしく、簡単に手出しはできませんでしたし、そうするような者があったらそれがどのような重役であっても迷わず家族もろともみせしめに殺してしまいました。
あの乱暴な王さまがいなくなって、愚かな娘だけが残されてみんなが喜んでいたのも遠い昔の話のよう。いまや王女さまはこの国の頂点に君臨し、誰一人として彼女に刃向かえるものなど居なくなったのです。
悪くて可哀想な双子 (5)
!! CAUTION !!
これは悪ノP様の言わずとしれた名作「悪ノ娘」と「悪ノ召使」を見て感動した上月がかってに妄想を爆発させたそのなれの果てです。
・当然の事ながら悪ノP様とは何の関係もありません。
・勝手な解釈を多分に含みます。
・ハッピーエンドじゃありません。(リグレットとの関連も無いものとしています)
・泣けません。
・気付けば長文。(つまり、要領が悪い)
以上の事項をご理解いただけた方は読んでみて下さい。
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