A)
限りなく降り積もり
目の前を白に埋めてく
どのみち なにも
見えなくなるなら 目を閉じて
B)　
想い描くは 抱き締めた貴女の
温もり 匂いも全て 焼き付けて
C)　
降り止まぬ 灰雪が
約束の刻を閉じてゆく
鐘の音が遠くに鳴るを聞いてた
S)　
やがて 降り止む その頃には
貴女は誰かの腕の中か
連れ去って と縋り付いてた
貴女の涙を もう拭えない

LS)　
やがて 夜が明け 雲切れたら
白銀の世界に目を伏せる
迎えに行く との約束は
行く手を遮る深雪に消えた

願わくば 幸あれ


----ひらがな(読み)バージョン--------

タイトル読み：しんせつとしょうせい

A)
かぎりなく ふりつもり
めのまえを しろにうめてく
どのみちな にも
みえなくなるなら めをとじて
B)　
おもいえがくわ だきしめた あなたの
ぬくもり においもすべて やきつけて
C)　
ふりやまぬ はいゆきが
やくそくのときをとじてゆく
かねのねがとおくになるをきいてた
S)　
やがて ふりやむ そのころにわ
あなたわ だれかのうでのなかか
つれさあてとすがりついてた
あなたのなみだを もうぬぐえない

LS)　
やがて よがあけ くもぎれたら
はくぎんのせかいにめをふせる
むかえにい くとのやくそくわ
ゆくてを さえぎる しんせつにきえた

ねがわくば さちあれ