例えば　自分の力でどうにもならない
頭を抱えて下を向いていた時
手を差し伸べてくれた人が
神様みたいに感じるんだ
何度でも障害は立ちふさがるけど
その度にその時の神様が現れて
手を伸ばしてくれるんだ

行き詰った瞬間が存在して
自力で乗り越える時もあれば
途方に暮れる時だって用意されるから

あそこにもここにももちろん目の前にも
心に温もり灯る　優しい人のおかげ
惜しみない温度が震える手を掴んで
温もりを移していく　落ち着いていく
僕は躓いて折れそうになるけど
引っ張る手と　支える手が　あっちこっち
ここで共に生きられて本当に幸せなんだ

　
思えば　焦って右往左往したとき
見知らぬ人に優しくされた
神様みたいに見えたんだ
いつでも似たようなことが起こって
その度に見知らぬ誰かが気づいて
気遣いをくれるんだ

見えないかの様に流されて
自分で踏み出せる時もあれば
激流に押し流されそうになる時もあるから

あの人もその人も目の前の人も
不思議と向ける　あったかい気持ち
すくんで落ち込んで辺りを見回すと
ふっと笑顔を見せてくれた　力が抜けた
優しい目で認めて頷いてくれる
時間を分けてくれる　おとといも　昨日も　今も
ここで出会えた偶然　本当に幸せなんだ

与えられたものを　享受してばかりじゃなく
僕も還元をしたいんだ
優しい連鎖に加わって　誰かを救えたらいい
気負わなくてもいいんだろうけど

この幸せな気持ちを独占するなんて
とってももったいないじゃないか
僕も誰かの神様になれるのかな


思い返せば　神様がいっぱい