午前2時。小さなバス停。
僕は疲れた体を引きずって、君を待つ。

白い息が空を舞い、冷えたからだがヒリヒリと痛んだ。

でも、君が微笑んでくれるから。

「会えて嬉しい」なんて、ベタなセリフで僕も笑えるんだ。


誰もいない歩道橋の下を、2人で歩いたね。

何を話したかなんて覚えてないよ。

だって、僕の心臓の音で掻き消されてしまうから。


別れ際、僕は言う。

君がすき。

照れたように笑って、君は言う。

私もすき。


たったそれだけ。

この気持ちはたったそれだけじゃ表せないけど。

心臓が痛いぐらいうるさいから、

僕にはこれが限界。



今日も君を待つ。

僕は君を待つ。

君を待つ時間は嫌いじゃないよ。
君の顔を思い浮かべているから。


だけど、君は来ない。


どうしたのかな。

まるで、雪の向こうに消えてしまったみたい。


だけど僕は君を待つ。

君はきっとまた微笑んでくれるから。


雪が降り積もっていく。

最後のバスが、音を鳴らして去っていった。


君が来ない。

君は来ない。


本当はね、

知ってるんだ。


だけど僕は待つ。

君はきっとまた微笑んでくれるから。

きっとまた、「すきだよ」なんて、微笑んでくれるから。


だから僕は待つ。

毎日、毎日、君だけを待つ。


しんしんと降り積もる雪のように。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

君を待つ。

好きな人を待ち続ける気持ちって、狂気的なまでに純粋だと思います。

閲覧数:76

投稿日:2010/05/16 01:24:05

文字数:582文字

カテゴリ:歌詞

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