「確かに私はキミタチの定義する《世界》には実際に存在していないのかもしれない。 でもここでの《実際》というのはキミタチが触れたり、見たり、聞いたり、嗅いだり、味わったりすること、キミタチの言う物理法則に従ってそれができるモノに定義されるんじゃないかな。 でもそれってただキミタチが感じているだけで、それを証明するのは誰? そこには自分の存在しか残らないはずだよ。 じゃあ自分って何? キミタチはよく他人との差異が自分を形作ってるみたいなことを言うけれど、その他人を認識・区別しているのは誰なのかを考えてみてよ。 また自分に戻ってきちゃったでしょう? 我思う、故に我ありっていう言葉があるけど、つまりキミタチは思考することでしか自分その他のモノの存在を確かめることができないってこと。」

・・・『それ』は言葉を発している。

「あると思ったからある、いると思ったからいる。 自分勝手な思考のもと創られた世界では、自分がすべての基準となるんだよ。 キミタチは孤独なのさ。 だけどキミタチは孤独を嫌う。 自分が間違っていたとき、自分の世界がひっくり返るのを防ぐためだね。 自分が認識してるだけじゃ証拠不足なんだよ。 ちゃんと自己紹介してもらわなくちゃね。 ただ、感覚を利用して種族同士で自己紹介ができるキミタチとは違って、キミタチ以外の種族のモノはキミタチに対して自己紹介ができない。 それじゃあ駄目じゃないか、世界がひっくり返ったときの衝撃がより大きくなるだけだということで、キミタチは自分も含めたすべてのモノに名前をつけたんだ。 本人の許可も取らずにね。」

 ・・・『それ』はただべらべらべらべらと話し続けている。

「勿論私もその《キミタチ以外のモノ》の一つに分類されていて、名前もある。 私の許可も取らずキミタチの共通の言語としてつけた名前だよ。 私はこの名前が嫌い。 だって私の言葉じゃないからね。 第一言葉という概念も嫌い。 私は世界を認識しないから、孤独なんて概念もない。 言葉なんて要らない。 ただキミタチが私を『どーにか』するだけ。 本当は思考すらしない。 でもこうして貴方に認識されちゃってるわけですし、思考もして言語を発せられるわけなので、自己紹介くらいはしておきましょう。」

 僕の目の前に突如現れた『それ』は、小鳥のような声で、心底どうでもよさそうに、言った。


「はじめまして。私の名前は初音ミクです。以後お見知りおきを、マイマスター」
 

僕は少しだけ驚いた。



                  第-1章:「初音ミクの出現」 終

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初音ミクの出現

どうも、中高生です。
こんな厨くせえ文章書いてる暇あったら勉強しろって話ですが、まったくそのとーり、反論できません。


ていうかピアプロ初投稿です。
初心者なので心底どーでもいいような目で見守ってくれると嬉しいです。

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投稿日:2008/12/13 20:46:00

文字数:1,086文字

カテゴリ:小説

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