「嗚呼…誰カワタシノ身体ヲコノ冷タイ鎖カラ開放シテクダサイ…」
(ああ…だれかわたしのからだをこのつめたいくさりからかいほうしてください…)







冷たい冷たい夜の海
(つめたいつめたいみずのうみ)
その最深で光っているのはナニ?
(そのさいしんでひかっているのはなに?)



祖母は言った。
―少年よ。その光に心を奪われてはいけません。
(たびびとよ。そのひかりにこころをうばわれてはいけません)
 その光はお前にに災いを齎す呪いの光。
(そのひかりはおまえにわざわいをもたらすのろいのひかり)
 けして手に取ってはいけません…。
(けしててにとってはいけません…)



暗い暗い夜の海
(くらいくらいよるのうみ)
岩礁の上で悲泣する少女は誰?
(がんしょうのうえでひきゅうするしょうじょはだれ?)



父は言った。
―少年よ。それは悲しい記憶の断片
(たびびとよ。それはかなしいきおくのだんぺん) 
お前の目に映る少女は悪い悪い魔物だ。
(おまえのめにうつるしょうじょはわるいわるい魔物だ)
けして関わってはいけない…。
(けしてかかわってはいけない…)







―しかし少年は約束を破ったのだ。この少年の心はもう…
(しかししょうねんはやくそくをやぶったのだ。このしょうねんのこころはもう…)



「お嬢さん。僕でよかったらその鎖を解いてさしあげましょう。」
(おじょうさん。ぼくでよかったらそのくさりをといてさしあげましょう)



―そして鎖は解かれてしまった。



「解イテクレテアリガトウ。優シイ優シイオ兄サン。」
(といてくれてありがとう。やさしいやさしいおにいさん)

「ここは寒いでしょう。僕のコートを着て下さい。少しは温まりますよ。」
(ここはさむいでしょう。ぼくのコートをきてください。すこしはあたたまりますよ)

「アリガトウ。デモワタシガ欲シテイルモノハコートナンカジャナイノ…」
(ありがとう。でもわたしがほっしているものはコートなんかじゃないの)









―「アナタノ血肉…」―
(あなたのちにく…)








翌日少年は無残な姿で村人に発見された。
(よくじつしょうねんはむざんなすがたでむらびとにはっけんされた)

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水底ノ魔物ト一人ノ少年

今回はミク=魔物という設定です。
少年は誰かという設定はしていません。
曲募集中です。
海が舞台なので、それに合った感じの曲を作っていただける方はいませんでしょうか?よろしくお願いします。

閲覧数:50

投稿日:2010/04/05 17:36:44

文字数:944文字

カテゴリ:歌詞

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