キラキラと光る、綺麗だけど残酷な剣の山がありました。

そこにピンクのウサギが住まわされていました。

歩く度に鋭い剣がウサギの足を貫きます。

痛い、痛い。でも、ここにしか私は住めない。
神様がそう決めたから。

他は知らない、考えてはいけない、私は受け入れなくては。

ウサギは自分に言い聞かせて痛みと運命を耐えようとしていました。

いつのまにかウサギと天の間には黒い宇宙が出来上がりました。

ウサギはその黒い宇宙がいつかこの身を滅ぼしてくれるものだと信じていました。

しかしある日その黒い宇宙からゆっくりと、白く光るモノが落ちてきました。

よく見ると白色の赤ん坊ウサギでした。

ピンクのウサギは慌てました。

この剣の山に落ちてはいけない!


ずぶずぶと足に穴をあけながら走り、ピンクのウサギは赤ちゃんウサギを抱きとめました。

不思議と赤ちゃんウサギを受けとめるまでピンクウサギの足はいたみませんでした。

抱いた温かさと可愛い寝顔にピンクのウサギは泣きました。

しかし気付くと、赤ちゃんウサギを抱く重みでピンクのウサギの足にはより深く剣が突き刺さるのでした。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

運命

閲覧数:49

投稿日:2011/06/06 22:03:51

文字数:492文字

カテゴリ:小説

オススメ作品

クリップボードにコピーしました