声の 限り 君の名 叫ぶ
例え 水の 泡になったって
目を逸らさない ちゃんと見ていたいから

焼けつく マウンド ひとりで 投げ抜くマーメイド
大きく揺れる 小さな肩

負ければ水泡 勝ったら 人間になれると
無謀な魔女との 約束をした

「気力や 根性だけで
 急に強く なれない
 わかってるの そんなこと
 だけどそれしか無いから」

僕は 見てる 君の 努力を
時間なんか 問題じゃないさ
君に会って 一秒の長さ 変わったから

揺れる 思い 全て飲みこみ
今は 君の ボールを気持ちを
ミットを叩き 全て受け止めるから

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1点のリードを 保って 9回の守り
君の球威が弱まっていく

ツーアウト2、3塁 迎える 運命のバッターは
4番サード王子様さ

「逃げようと 思ったなら
 できるかも しれない
 だけど私 人魚なの
 ここで尻尾は 巻けない」

腕の 痛み 隠し ほほ笑む
君を 見つめ 覚悟を決めたよ
人は誰も やらなきゃいけない時があるさ

君の 王子 ちらりと 見遣る
好きな コース 苦手なコースも
わかってるさ どこに投げればいいか

---

「泡になる 覚悟は
 いつだって できてるの
 だけど私 水の泡
 なりたいわけじゃ ないから」

光る 汗は 煌めく アクアマリン
欲しい奴は 好きに持って行け
金儲けや感動 勝手に すればいいさ

同じ 時を 過ごし見ていた
君を 君を ずっと見ていたから
僕には時間止めることなんて できないから

サイン 交わし 君が頷く
例え 水の 泡になったって
目を逸らさないさ ちゃんと見ていたいから

足が 上げる 君が 投げる
僕は 見てる 君を 見てる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

ピッチャー人魚姫

王子に恋するにんぎょ姫が、魔女との契約によってピッチャーとして試合に臨む姿をイメージしてみました。
「僕」が出したサインは、王子様の好きなコースなのか、嫌いなコースなのか。
リドル・マーメイド(?)のお話です。

閲覧数:233

投稿日:2009/10/02 12:36:17

文字数:721文字

カテゴリ:歌詞

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