花が咲く 君のいる空気を飾るように
振り返る 足音が大きく 聞こえた
背けても 君はもう待ってはくれないよ
散り始め 視界さえ 遮るようだ


足元に積もる 薄汚れた花びらが
私から吐いた 言葉の色に似ていた

「行かないで」 


夢から覚めたら 朝が来るなら まだ
夜のままでいいの まだ このままでいいの
またひとつ、咲いて
後悔を増やしていく



あのときの 君の顔 表情 まばたきを
振り返る そのたびにかすかな落涙
見つめても 君はもう戻って来ないよ
散り急ぐ ひとひらに 重ねるようだ



誰一人いない この追憶のシアター
はらはらと踊る 無意味な愛に似ていた

「行かないで」



明日が来るたび 薄れてくなら まだ
今日のままがいいの まだ このままがいいの
またひとつ、咲いて
傷口を増やしていく



花が咲くたびに あの日を思い出すの
最後の言葉は 思い出せないくせに
君に降り注ぐ 薄汚れた花の色
耳障りな音 離れていく靴の音

「置いて行かないで」



またひとつ、咲いて
傷口を増やしていく



夢から覚めたら 朝が来るなら まだ
夜のままでいいの まだ このままでいいの
またひとつ、咲いて
後悔を増やしていく

またひとつ、咲いて
後悔を増やしていく

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追憶シアター

追憶シアターの歌詞です

閲覧数:154

投稿日:2022/04/24 22:52:12

文字数:547文字

カテゴリ:歌詞

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