言霊の震える程に
はらはらと溢れる涙
梅枝の残んの雪も
春告の鳥が鳴き散らし

手のひらを濡らす思い出
霞の籠める空を舞う風

儚く匂う花の香りが
叶わぬ想い包むだけ
仄暗い朝切ない夕に
凛と小さく咲いていた


玉響も留めぬ儘に
白白と明けゆく夜よ
泡沫の幼い恋と
知りつつも今は泣き尽くし

手のひらに揺らぐ面影
霞の籠める空に照る月

儚く匂う花の色へと
叶わぬ想い溶かすだけ
仄仄浮かぶ楼閣を背に
淡く眩く咲いていた


儚く匂う花の栄えは
凍てつく冬を越えた為
木の葉も未だ眠る其の間に
そこはかとなく咲き誇る

儚く匂う春の麗に
叶わぬ想い詠い出す
此の花やがて零れる様に
そっと紡いだ恋の詩

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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初春恋詩

初春
冬の名残の中
凛と咲く小さな花に
淡い恋の終りを映して――

――――

初春と初恋を重ねて。

構成:ABサビABサビ間奏サビサビ´
(前のバージョンはひらがなverの歌詞)

閲覧数:260

投稿日:2013/02/01 13:39:59

文字数:302文字

カテゴリ:歌詞

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