ああ、歌を無くしたあの時から
もう覚悟は出来ていた。
アナタを失うくらいなら
泡となって消え失せたいと


これは幸せな運命
出会うはずのない広い海原で
出会ってしまった
物語のページが開く


これは残酷な運命
出会ってはいけない二人が
出会ってしまった
ああ、物語は終幕へ


もし最期の時を迎えるなら

美しい青空の下でなく
美しいアナタの前でもなく

誰もいない孤独な世界へ

たった一人きり
僕は行きたい

永遠に続く深い闇


沈んでいく躯と
浮かんでいく意識

全て全て泡となり

忘れられた遠い日の思いを詰めて
そっと地上に返そう



落ちる 墜ちる
堕ちる おちる

オチテイク

音も消え失せ
光も浴びず
感覚もなくなり
体さえも消え失せて

どこまでもどこまでも



闇に沈む

消えていく


最期のサヨナラ


アナタには届かない

サヨナラ


(サヨナラ)


(サヨナラ)



もし生まれ変われるならば

僕はアナタを覆う空になりたいと

僕はアナタを包む海になりたいと


アナタを見守る全てになりたいと


叶わぬ思いを胸抱き

静かに静かに眠りにつこう


最期のサヨナラ


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

人魚姫

童話「人魚姫」の最後の場面をイメージして書きました。視点はKAITOをイメージしていて、叶わぬ恋と知っていても恋い焦がれ、せめて泡となって消えるならこの思いを地上に届けたい、生まれ変われるなら相手を包む全てになりたいと願いながら消えていく歌です。

拙い文章ですみませんm(_ _;)m
何か思うところがありましたらアドバイスいただけると嬉しいです。

閲覧数:307

投稿日:2009/01/30 04:40:33

文字数:514文字

カテゴリ:その他

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