うたうたいが歌歌う
優しい声で歌歌う
綺麗な言葉、詞(し)を歌う
彼は人気うたうたい

ところがあくる日突然に
うたうたいは声を失くした
声を失くしたうたうたい
独り彷徨い何処へ行く

うたうたいは旅をする
声を失くしたうたうたい
歌を失くしたうたうたい
誰が彼を求めるの?

辛くて辛くて堪らない
胸の痛みはいつ消える?
問いに冷たい風が言う
「いつまで経っても消えない」と

うたうたいは聞いていた
澄んだ声は青い金糸雀(カナリア)
旋律はとても懐かしい
彼が歌った歌だった

「奇妙な不気味な青い羽
僕は仲間に嫌われてた
そんな僕を励ましたのは
貴方が歌った歌達だ」

その声に救われたのは彼だ
視界が開けた
光が射した

うたうたいが音奏でる
隣で歌う青い金糸雀
ポロリ、ポロリとギターの音(ね)
ラララ、ルルルと澄んだ声

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

声を失くしたうたうたい

声が出ないうたうたいと生まれつき青いカナリア、普通ではない奇妙な1人と1羽が出会ったお話です。
「カナリア」って漢字表記はそんなに一般的じゃないんですが敢えて漢字にしてみました。
「金糸雀」って結構見たまんまですよね。
カナリア色なんて色の名前があるくらい黄色のイメージが強いカナリアが真っ青だったら何だか不気味です。
でもその青いカナリアが実はうたうたいにとっての幸福の青い鳥だったんですよ。
・・・・・てな具合の後付けでいいですか(え)

閲覧数:191

投稿日:2008/09/17 20:43:30

文字数:365文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました