[オルゴール]
誰もいない12月の海岸を裸足で歩いてみる
誰もいない閑寂の海辺を独りで歩いて行く
冷たい波が寄せては返し
付いて離れてゆらゆらり
小さな事で笑い合えてた
最愛の人は今や
遠い何処かに行ってしまって
もう此処には戻らないのでしょう
繋ぎ合ってた掌も今では
足を浸した水のように
冷たくて…
季節外れの白いワンピース
波と溶けていってしまいそう
せめて海の泡になれたら
いつか貴方に逢えるでしょう
遠いいつか何処かの海で
貴方の指先に触れられたら…
冷たくなった掌合わせ
指を組み祈ってみた
「せめて夢やユメで逢えたら…」
[波の音とオルゴール]
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