「キミの歌声がすきだよ」だなんて
冗談はよしてくれと振り払った手
少し強引な君は　その手を取って
光る廊下を駆け抜けていく

持て囃し尽くした大人たちも
次第に僕のことを忘れていった
あの頃と違って　観客はひとり
…それでも嬉しかったんだ

天使から人間に堕ちた僕に
誰も耳を傾けなかった
はずなのに

さようなら天使　それは突然
僕の元からいなくなっていた
目を閉じ聴き入る君は　どうして
そんなに幸せそうな顔をしているの？
天使の歌声はもう聞こえないのに

描いてた夢の続きはいつも
くすんだ虚空へと消え去っていく
何も変わらないまま
どこまでも続くと
…それでも構わなかったんだ

天使から人間に堕ちた僕を
誰も見ることはなかった
はずなのに

見上げた空に浮かぶほうき雲
奏でたメロディが吸い込まれていく
いつか見た夢の欠片を
今も追うことを許して

さようなら天使　それは気紛れに
僕の元に身を寄せていただけで
微笑む君に僕は　どうして
こんなに泣きそうな顔をしているの？
天使の歌声はもう聞こえないのに

（I cannot hear the angel's singing for me...）

天使から人間に変わっていっても
歌が好きだって気持ちは
変わらなかった

見上げた空に浮かぶほうき雲
奏でたメロディが吸い込まれていく
いつか見た夢の欠片を
今も追うことを許して

さようなら天使　僕はようやく
お前に別れを告げられたよ
笑い泣きする僕に　やっぱり
君は幸せそうな顔をしていたね
天使の歌声はもう聞こえない