夏の終わりに吹いた
冷たい風が 舞い上がり
全ての生まれ出づる 命の灯を 消してしまいそうで
秋の風が吹いたと思ったら
もう 冬に閉ざされ
止むことのない 白い世界で
諦めの溜息だけが 零れたね


多分どこかで分かってた
もう 終わってしまうと


雪が融け 荒れ果てた大地に
聳える 枝だけの桜
その先端の向こう側に
見えたんだ
小さいけど 綺麗な
花びらが



散ってしまうと分かっているから
悲しくなってしまうけど
思い出と優しさ 少しの勇気
生きる強さ逞しさ 覚えてる
全てが始まり 何かが終わり
世界はそっと 時を刻む


世界が悲しい音に
満たされないように
鮮やかに咲く
命の華が


憂鬱と苛立ちの冬が
悲しい詩残して 去り行くけど
閉ざされた世界に 咲く華一つ
緩やかな風に舞う 喜びの桜


悲しい詩 届かない声
泣いた夜 苦しい朝
食いしばる日々
願いを 思いを
束ねた命が
冬を変えて 花が咲く



幾つかの失敗 大きな優しさ
枯れ果てた身体に 命の花が
冬に夢見た 春の約束…


涙色に染まる
淡い桃色 命の花
願いをこめて
咲く、桜

ライセンス

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  • オリジナルライセンス

桜咲く、季節に

桜と春、巡る季節、巡る命。
人の命は桜の花のようで、人が生きるのはまるで桜の木のようで。

儚さと切なさに包まれながら、命と交わした約束のために春を待つ、心の強さを感じていただけたらと思います。

閲覧数:37

投稿日:2015/02/11 14:08:35

文字数:484文字

カテゴリ:歌詞

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