恋はイナズマ！愛してる！

目が遭ったその瞬間、身体に電流が走って
感じた事ない衝撃が、僕を貫いていた

バイト先のコンビニの向かいのお店のあの子
眩いその笑顔に僕は釘付け

色のない毎日を生きてきた僕は
きっとその刹那の間に灼かれて死んだんだ

痺れるほど甘く熱い未知の感情が
ココロ充たし
生まれ変わったんだ

恋はイナズマ、上がる電圧
弾ける脳内回路
バチっと煌めく君の微笑み
焼き付いて離れない

高鳴る鼓動、速まる妄想
君への愛、叫びたい！

仕事場の玄関掃除の合間のご挨拶
それが僕と彼女の束の間の逢瀬

ある日出くわした彼女とお客の会話
親しげなその声に僕はヤキモキ

腹の底　渦巻いてくる嫉妬の暗雲が
ゴロゴロと音を鳴らし心を曇らす

悔しさと憤りがごちゃ混ぜになって
湧き上がるは醜い感情

恋はイナズマ、激しい怨恨
焼け爛れろ恋敵
赦せないよ認められない
僕以外の男

轟く憤怒、鳴り止まぬ悲壮
そんな奴より僕を見て

君と話せればたったそれだけで幸せだった筈なのにどうして？
今は雨粒一粒程度に感じて全然物足りないよ

避雷針となって君からの愛を僕1人だけが独占したい
君から導わる電気がなければ動けなくなったロボットだから

こんな想いをするくらいなら
出逢わなければだなんて

心にもないことが頭を
よぎって刻まれる

電撃特攻、今放たれる
重い愛のラブレター

玉砕覚悟、届け雷鳴
君からの返事は

「あなたの声で直接聞かせて」
恋はイナズマ！「大好きです！」