第六十三話 こころ

 あたしはあんたの判断に委ねるよ、レン。

 故郷を選ぶか、愛する人を選ぶか――。


 だってどうせわかってくれないもの。
どうせ―――気づいてくれないもの。


 あたしがどんだけ、あんたが心配で、気にかかってて、いっつも「レン大丈夫かな」とか。
馬鹿みたいに考えて。

 研修からなかなか帰って来なかった時もそう。

 心配で心配で、死んじゃうかと思った。

 どれだけ会いたかったかとか全部―――わかってるの?

 だってあんたにはあたしが必要で、あたしがいないとまるで駄目で。
すぐヘマしたりするし、とんでもないことをやらかしたりする。



 『もう、レンはほんっとに、あたしがいなきゃ駄目なんだから! ちょっとは一人前になりなさいよ!』



 小さいことよくあんたに言ったセリフ。
あんなの、ただの照れ隠しだ。

 


 『あんたはあたしがいなきゃ駄目なんだから、あたしの傍にいて』って、言いたかったんだ。







 言えなかったんだ。









 研修で、ミクと正反対なそっくりな子を見つけて、笑顔を取り戻した君。
あたしがあんなにかかって、やっと落ち着きを取り戻させたっていうのに、あのこはいとも簡単にあいつから笑顔を引き出して見せた。


 堪らなく悔しくて、あの子が憎たらしくて。


 だって、あんなに似てるのに、レンが好きにならない筈がない。







 大切に思う人の幸せを一番に願う。
わかってるのに、どうしてできないんだろう。


 いやだ、汚い。


 汚い感情が、あとからあとから湧き出て、あたしは壊れちゃったのかな。





 
 でもね、レン。

 今ならできそうな気がするの。



 君の幸せが、あたしの幸せ。



 そう思える気がするの。






 だからあんたに委ねるよ。














 大好きよ、レン。

 

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ノンブラッディ

うわ、なんかすっごいいい子だ!
っていうか、あんな文章の後に、こんなコメント付けていいのか!?ww

閲覧数:144

投稿日:2013/04/20 08:52:01

文字数:813文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

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  • しるる

    しるる

    ご意見・ご感想

    にょー
    グミちゃん、かわゆいよーw

    いいですなぁ、萌えますなぁ←

    2013/04/20 16:36:53

    • イズミ草

      イズミ草

      萌えますよねーwww
      どうしてこんな私みたいな人間の作品にこんな健気な子が出てるのか、至極不思議ですww
      駄目だよグミちゃん、しるるさんみたいなちゃんとした立派な監督さんのところに行かなきゃ!ww

      2013/04/20 20:24:46

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