「早く元気になってね!」
その一言で私の頬には涙がつたる程の嬉しさがあった。


三日前。
私は医師から重大な事実を知らされた。
「貴方のこの病気(ウイルス)は今までにみたことがありません・・・しかし、このままでは確実に死に至ります」
未明の病気(ウイルス)。治る見込みは、無しとのこと。
友達からは涙ながらにこう言った。
「なんで、リンが・・・なんで別の人を選ばなかったんだろうね・・・何でリンなんだろうね・・・」
「本当だよね、なんで私なんだろ?──でも大丈夫っ!絶対治す!!これは私への神様からの挑戦状なんだよきっと、絶対に勝ってくるから」
治る見込みはなく、絶望のふちに立っていても友達にはこういうしかなかった。

そして、友達は「早く元気になってね!」と言い友達と最後であろう別れを交わした・・・



死。私たちネットの住人からすると「消失する」という意味。
最初の異変に気づいたのは四日前、いきなり声がでなくなったり脳内でノイズがまじって音がわかんなくなったり、酷くなるといきなりソフト(ステージ)が暗くなり画面から見える主の顔が見えなくなった。

入院と言っても私は、嫌だった。だからあえて自宅治療。
面倒は、レンがみてくれた。
「リン・・・あのさ、なんで病気(ウイルス)ってものがあるんだろうね?」
「私も知りたい・・・。治る見込みが無いって言われた。余命、一週間だって。私、あと一週間しか生きれないって」
私とレンは、一緒に泣いた。レンは私に抱きつき、私はレンの頭をそっとなで泣いた・・・。
するとレンは、私に涙を流しながらもっと泣きそうな顔をした。
「リン・・・その左の指、どうしたの?何か薄っすら透けてる・・・」
私は、すぐさま自分の左手を見た。すると、確かに左手の指5本とも薄っすらと透けていた。

いやだ、いやだ、消えたくないっ!!
そんな!!やだ・・・。

私のベッドの横に置いてあるウイルスパーセンテージは、20%を指していた。

医師から貰った薬を飲み、安静にするしか無かった。
そんな自分が悔しくて悔しくてしょうがなかった。

レンも見守ることしかできない。



愚かな自分・・・




2日目・・・

頭が、重い。というか記憶がはっきりしない。
「kdjrnvidmfi%6jfkenfifn3287lridhidfneovj」
うわーーーー!!!やめて!!記憶までのっとるな!
やめて!本当にやめて!!
ココロの中で叫ぶ。それでも、暴走は止まらない。
「jfoemfob ndpdksapfdsfgajorep%kgffafdsjfrpewfjeo」
「リン!!どうしたっ!?」
レンは急いで私の部屋に入って来た。
私の口は上手に動かない。
「れ・・・れ・・・ぐはっ!!」
喋ろうとしてもこの有様・・・



ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

消失・・・

閲覧数:162

投稿日:2011/12/16 18:16:54

文字数:1,177文字

カテゴリ:小説

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